ニュースリリース
国民民主党 玉木雄一郎代表ぶら下がり会見(2025年10月21日)

【記者】先ほど高市総理が正式に決まりました。受け止めと高市政権に期待することを教えてください。
【玉木代表】まず心からお喜びを申し上げたいと思います。特に日本初の女性首相ということで歴史的でもありますし、率直に嬉しく思いますし、ぜひ頑張っていただきたいとエール送りたいと思います。期待することはやはり経済政策、そして当面は物価高騰対策です。これまで訴えてこられているさまざまな政策を見聞きさせていただいています。国民民主党は現役世代を元気にする、日本の強い経済を復活させる成長戦略を訴えてきました。この点においては高市新総理のご主張にはかなり重なるところもあるので、閉塞感あふれる日本経済を打破するために大鉈を振るってもらいたいなと思います。その意味では我々との政策の重なりもあると思うので、その点においてはしっかりと協力していきたいと思います。激務だと思いますので身体に気をつけて、日本国のために、日本の未来のために頑張ってもらいたいと思っています。
【記者】首班指名選挙ですけど、衆院ではわずかに(過半数を)上回って、参院では割れたという結果だと思いますが、そうした状況の中で唯一の第三極となった国民民主党は存在感を発揮できる場面もあると思いますが、第三極としての立ち位置としてどのようにこれからやっていくか伺います。
【玉木代表】原点回帰です。この間連立交渉などがありましたが、改めて新しい枠組みでスタートしたので、やはり「対決より解決」、政策本位で判断していくことがより大事だと思っています。特に今回、参議院では一発で決まらなかったので、その意味ではある種の、過半数確保における不安定さというのはつきまとうと思います。ただ私たちは、多党制イコール日本政治の不安定化にしてはならないと考えているので、前に進めるべき政策については、野党の立場ではありますけれども、協力するところは協力するというこれまでの方針を貫いていきたいと思っています。
【記者】この一年間は衆議院が過半数割れで参議院では自公で過半数ある状態でした。今回の首班指名選挙の結果が、維新以外で高市さんの名前を書いた人たちは今後どういう行動をされていくか不透明な部分もありますけれども、衆で過半数を得て、参で過半数を得られないという状況になりましたけれども、国民民主党の政策を実現していくにあたってどう交渉していくか、何か変わっていくところはあるでしょうか。
【玉木代表】基本、変わりません。基本的には衆参両方通さないと法律は、予算は衆議院の優越性がありますけれども、それでも歳入面の特例公債法が出てきますから、歳入面の法が通らないと結局予算は成立しないので、その意味ではいずれにせよ衆参、丁寧に我が党含む野党の意見も聴きながら政権運営していくことが必要だし、逆に言うとわれわれも責任があると思っていますので、協力できるところは協力していきたいと思います。特に現役世代のみなさんの頑張りをしっかり応援すること、そして強い日本経済を取り戻す成長戦略、こうしたことは我々としても積極的に協力していきたいと思います。
【記者】本会議場の中で維新の遠藤議員から肩を叩かれて談笑されているような場面がカメラにも抜かれていたんですけれども、維新が与党入りされて、向き合い方はどのように変わっていくでしょうか。
【玉木代表】これも同じです。政策で一致するところ、特に我々が進めようとしている現役世代重視の政策や、成長重視の経済政策などを進めてくれるのであれば協力しますし、またわれわれとしての思いも要望も伝えていきたいと思っています。自民党のみならず維新とも対決より解決、政策本位で向き合っていきたいと思います。
【記者】物価高対策のところで、午前中の会見でも、もともとの三党合意に維新さんが加わるというか、4党で協議していきたいというような話もあったと思いますが、こちら4党での枠組みというのは確定しているという状況でよいでしょうか。
【玉木代表】先程浜口政調会長に現状を確認したんですけれども、三党合意なので三党でやろうということについては合意ができていたということですが、自民党の方から維新が加わるならここはやらなければいけないと話をしていたらしいので、たぶん4党の枠組みになって、政策責任者かあるいは税調レベルで議論を開始することになるのかなと思います。
【記者】閣僚がいろいろ名前が挙がっていますけれども、新たな高市内閣のメンバーの布陣の印象と、先ほど協力するところは協力するとおっしゃっていましたけれども、注文するところ、要望というか、あれば教えてください。
【玉木代表】ぜひ責任ある積極財政をどんどん進めてもらいたいと思いますし、そこが高市新内閣に一番国民が期待しているところなのかなと思います。役所から色々言ってくるとは思いますけど、高市カラーをしっかり出していただきたい。冒頭言いましたけれども、閉塞感を打ち破る大鉈を振るっていただきたいなと思います。その意味において協力したいと思いますし、新しい希望や未来を感じさせるような政策、とりわけ経済政策を期待したいと思います。
【記者】立憲民主党との関係についてお伺いします。各党と等距離でというのは承知したうえでなんですけれども、昨日立憲の野田代表が新たな政権について、より自民党の中でも右に傾く路線を進んでいくのではないかと思うので、逆にそれに対して我々は中道路線で打ち出したいというお話をされています。そのうえで国民民主党についても中道の結集軸に入ってもらうように、連携の声掛けはずっとしていきたいと述べられています。こうした野田さんの中道として結集していくという考え方についてはどう受け止められますでしょうか。
【玉木代表】いろんな政党がありますので、各党等距離で、政策が一致するところとは協力してやっていきたいと。立憲さんともいろんな形で法案も、かつて共同で提出したこともありますから、一致するところは一致してやっていきたいなと。ただ、この間明らかになったのは、政権を担うことになると安全保障など基本政策の一致が必要ですが、個別の政策では合うところがあるんですが、立憲さんとはベースのところがなかなか隔たりが大きいなというのが、今回の維新も含めて3党でやった一つ結果というか成果なので、そこが変わらないと、個々の政策を超えた包括的な、特に政権を担うような連携というのは今の立憲民主党とは難しいなというのが実感です。
【記者】先程、代表の話の中で、特例公債法案が出てくるかもしれないと。そのあたりの具体的な話も、高市さんサイドと話をしていることは。
【玉木代表】まだしてませんけども、元々毎年法案を通さなければいけなかったものが、民主党政権の野田内閣の時に5年に1回になったんですね。それが来年の通常国会では処理しなければいけないと思いますから、これは予算の優越性がないので衆に加えて参も過半数抑えなければいけませんから、歳入だけ無視して予算だけ作ってというわけにいかないので、事実上、衆参きちんと過半数をどう取るかが求められるので、予算をどうするのか、我々は当然まだ決めてませんが、私たちが納得できる内容であればそれに基づいて判断していくことになるので、衆議院も参議院も予算関連法案ということであれば重要になってくると思います。
【記者】本日、衆議院では28票、参議院では25票、玉木雄一郎代表に入りました。2020年の国民民主党結党以来、玉木雄一郎代表への投票はこれで最多になると思いますが、このことについての受け止めと、総理大臣をどのように目指していくか、お伺いできれば幸いです。
【玉木代表】大きな話だね、今回、野党第二党になりました。そのことを今回かなり実感いたしました。維新さんが抜けることによって、公明党よりうちの方が数が多いので、立憲に次ぐ野党第二党として国会の中でしっかり役割を果たしていきたいということを、数を見ながら実感いたしました。過去、いろいろなことがありました。結党直後は枝野さんの名前を、色々な経緯の中で書かざるを得なかったとかさまざまありましたけれども、衆参一致して名前を書いてもらって、そしてこれまでで最多の票数ということなので、一つの区切りなのかなと。これから総理になると言ったってあと200票くらい要るわけですから、それをどうしていくのかというのはこれからの政治状況の中で、選挙を経ながら考えていかなければいけないんですが、まずは一里塚ということで、これから一つ一つ政策の実現をはかりながら国民のみなさんの信頼を得つつ、選挙を通じて仲間を増やし、着実に近づいていければなと思っています。
以上