ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2025年10月17日)

■冒頭発言
【榛葉幹事長】国会の中も風雲急を告げて、毎回毎回政局がめまぐるしく変化していますが、私も高校球児でしたが「試合のたびに主役が変わるチームはいいチームだ」と言われていましたが、永田町で毎日毎日主役が変わって、今は維新さんが注目の的ということですが、今日中にもいわゆる連立の枠組みが決まるかどうか、自民党さんにボールを投げているところだと思いますけれども、自民党が飲むのか、維新さんがどこかで妥協するのか、大きな分かれ目ですね。日本維新の会が連立の枠組みのテーブルに今ついていますから、どちらからこのボールを投げたのかさまざまな話がありますが、12項目の中でヤマは消費税と政治資金の問題、これもし成し遂げればたいしたもので、政治資金の問題、政治とカネの問題で公明党と連立がはぜたんですから、これを成し遂げれば公明党ができなかったことを自民党に飲ませたことになるし、消費税は野党第一党の立憲民主党ができなかったことを維新が自民党に飲ませることになるのか、新たに国会議員定数の削減と、次の臨時国会でこれをやりきらなければだめだと明言しましたので、これをやれば野田さんでもできなかったことをやりきることになるし、自民党が飲むのか、それとも中途半端な形で妥協するのか、一応昨日の三党、立憲、国民、維新の中では遠藤さんは今日中に答えを出すとおっしゃっていたので今日一日見守りたいと思いますが、自民党もあるんでそう簡単じゃないと思います。したがってひょっとすると21日の国会開会はもう握ってますから、議運でセットされてますから、最悪20日まで引っ張ると。与野党の枠組みが決まらないと衆議院は委員会の配分や委員長ポストや閣僚・政府三役も決まらないということですので、私も25年間この世界にいますがこんなん初めてですね。ぜひ注視をして待っていきたいと思いますが、いずれにせよ来週火曜日から国会スタートするので、20日までには結論が出るんだろうと思います。
■質疑
【記者】自民と維新との話し合いがどうなるかということだとおっしゃいましたが、まだ今日、明日、明後日、月曜もあるということですから、このままいくと決選投票になる可能性もあるということで、榛葉さんとしては最後の最後まであきらめずに玉木首班になる可能性も考えながら各党と話し合いを続けるということでよろしいでしょうか。
【榛葉幹事長】玉木首班と仰いましたが、我々はポストを取りに行ったこともなく、必死に玉木首班を流布されたのは安住さんですので、我々から頼んだわけではないので、当然私たちも玉木総理をいずれ誕生させるために頑張っていますが、今衆参合わせて50人のこの党において、われわれが望んでいるのは政策実現です。そして政治の安定もきわめて大事ですので、したがって今日の両院議員総会で首班指名に関しては代表一任をとりました。したがってこの週末の動向を見ながら最終的に21日火曜日、どういう投票行動をするのか、私の中では玉木以外の名前を書くことは想定していませんが、政治は生き物ですから、しっかりそこは冷静に見守っていきたいと思います。
【記者】先程幹事長からも冒頭で触れられていた自民党と維新の協議の関係で、国会議員定数の削減を維新は提示していますけれども、これ衆参でも関連の議論ですとか積み重ねが別途あるところでの今回の維新の提案というところだと思うので、それをどう見ているかということと、この点で合意しないと、吉村さんは連立は難しいという風に発言もしていますけれども、難しいと思いますがもし自民と維新がこれで合意するようなことがあった場合に国民民主党としてどのような対応を検討するか教えてください。
【榛葉幹事長】まずこの国会議員定数削減の話は、実は2009年に政権交代して、鳩山、菅内閣ときて2012年野田内閣の最後で、いわゆる政治とカネで、野田総理が消費増税をして解散したね。消費増税、社会保障と税の一体改革のために消費増税をして解散すると、そのもう一つの裏の担保は、国民の皆さんに消費増税をお願いするんだから、国会議員がまさに身を切る改革で議員定数(削減)やりますと言って、当時の安倍総裁と野田代表、総理が約束をしたものなんですね。それが10年以上にわたって履行されていなかった。というのはこれはもう数の力で押し倒す話ではなくて、民主主義の根幹にかかわる話ですから、少数野党も含めて議員点数っていうのはよくよく議論を積み上げないと駄目な問題です。これを次の臨時国会でやり切らないと、やり切ると約束しないと与党にならない、連立組まないと言うとどうなるのか。わかりました協議しましょうと言ってまたずるずるずるずる、10年出来なかったものをこの、12月17日までがおそらく回帰ではないかと言われていますので、2カ月足らずでやりきれるかどうかということです。それをどう判断するのか。だからこそ自民党が飲むのか、維新が妥協するのか。2つに1つでしょうね。吉村さんは非常に交渉上手ですし、メッセージを発するのが上手な方ですから、ただ協議体を作って前向きに協議しましょうというのはどこかで聞いた話で、三党幹事長会談で幹事長が約束しても履行しなかったんだから、これは維新さん、よほどの担保がないとはしごを外される可能性もありますね。その際のダメージは大きいし、それは維新のダメージではなくて、この国の民主主義にとってきわめて不安定化するので、だからわれわれはこれをしっかりと見守ると同時に、旧民主党の時代から定数削減は言っていましたし、しっかり我々も見守っていきたいと思います。ただ、我々はやはりガソリンと「103万円の壁」、これをしっかりやりきるために、二党が、自民党と維新が一緒になっても衆参過半数いかないんですよ。だから今がむしゃらになって数合わせやってますよね。参議院ではN国と共同会派組んでみたり、無所属の方々にも片っ端から連絡しているという情報も入ってますし、参政党さんにも総裁自ら電話して、報道によると(神谷)代表はそれには参加しませんと明確におっしゃったようですけれども、参議院では保守党にも声かけるのかな、それじゃないと数足りないからね。われわれはしっかりと見守っていきたいと思います。
【記者】2点お伺いします。企業団体献金の禁止については日本維新の会が自民党との政策協議の要望の12項目の中には入っていますけれども、議員定数削減のように連立を組む絶対の条件という強調はされていませんが、この点に関して国民民主党としてどのように求めていくべきだとお考えか、お考えありますでしょうか。
【榛葉幹事長】我々はこの問題きわめて大事だと思っています。したがって我々は、当時与党であった公明党と与野党の枠を超えて、党派を超えて入りの問題、政党法含めた資金管理のあり方、これを形にして提案しています。これは企業団体献金を絶対許さないといっていた維新さんと、やはりそれは認めて透明性と説明責任をしっかりするべきだと言っていた、大きな乖離のあった自民党と、維新・立憲さんのちょうど中間ですね。政党法含めて、もらう側をきちっと襟を正すという中身ですから。これでもだめで爆ぜたんですからね。ここで妥協して維新が中途半端なもので握るって言うと、何のために連立解消したのかということにもなりますし、これもそう簡単じゃないね。何人かの自民党の議員たちと話すと、これはまさに、これを認めたら自民党ぶっ壊れる話だというふうに仰ってますし、消費税はまたこれよりもハードル高いかもしれないですよ。さらに議員定数。ただ議員定数の問題が出てきたことによって本当にハードルを上げたのか、この議員定数を前向きに考えますよというメッセージで半歩前進だからこれで了とするのか、むしろハードルの極めて高い政治資金の問題と消費減税、これをけむに巻くために定数減の話が出てきたのか、というさまざまな報道がありますね。今日もネットでいろんな情報が錯綜してますけど、ただ吉村さんはこれを絶対やらないと、絶対条件だと、ピン留めしてますから。これはちょっと両党の交渉中ですから我々は見守るしかないということです。
【記者】自民党の高市総裁と玉木代表が一昨日党首会談をした際に、玉木代表からは、高市総裁から連立を組んでほしいという打診があったと理解しているけれども、公明が連立政権を離脱する中で過半数を超えないので意味のある議論ではなくなってきたという話をされていました。国民民主党として、今の時点で自民党との連立についての考え方を改めてお伺いできますでしょうか。
【榛葉幹事長】何も変わっていません。我々が昨年12月11日に、三党幹事長で合意をした約束、ガソリン税と103万円の壁、加えて高市さんが言った軽油の17円10銭の(暫定税率の)廃止、これをしっかりやってくれれば信頼醸成されますし、次のさまざまな政治展開に行く可能性があります。誤解を恐れず言いますが、自民党と日本維新の会、国民民主党はエネルギー、憲法、安全保障、この基本理念はほぼ一致しているんです。公明党さんも元々入っていましたが、公明党さん+我々なら過半数行くけど、維新さんもそうです、公明党さんが連立離脱したことで、仮に自民党と維新、頭の体操で、高市総裁が希望されたように自民党と国民、これやっても政治は安定しないんですよね。だから我々は、無理やり入口から数合わせる必要ないんじゃないですかと、予算ごとに、法案ごとに、我々は「対決より解決」を言ってるので、我々が約束したこの2つの幹事長合意、新しい幹事長になっても、もしくは与党と野党と、自民党と公明党が分かれてもこの合意は生きているということを、担保取れましたから、それをしっかりやるために我々協力するときは協力するということですから、無理やり今の段階で完全な過半数を超える連立を組む問うことには私はあまり意味を感じていないです。ただ維新さんはここで入られるというので、我々はそれを注目していると。我々も政治の安定は必要だと思っていますし、憲法観や安全保障、そしてエネルギーの安定供給、これを共有する維新と自民党が連携するということは、我々は決して悪いことだとは思っていません。
【記者】まず最初に、村山富市元総理が今日午前、101歳で亡くなったというニュースが流れています。これについて受け止めをお願いいたします。
【榛葉幹事長】改めて心からお悔やみを申し上げ、村山富市先生の今日までのご功績、そしてこの国に対する思いに深甚なる敬意と哀悼の誠を捧げたいと思います。日本の政治が混とんとしているときに、自民党の政局の中からですね、まさにウルトラCで村山総裁(総理)が誕生し、当時、自衛隊も憲法違反、国家国旗も認めないと言った社会党が総理大臣を出し、自衛隊を、国旗国歌を認めて、大きな歴史の転換点でした。当時私は静岡県菊川町の人口3万の町の町議会議員でした。永田町の政治っていうのはドラマチックだなあと、本当に鳥肌が立ったのを覚えていますし、その直後に阪神淡路大震災、村山総理が膝をかがめて各被災者の体育館を茶色のジャンパーを着て慰問されたり、励ましてらっしゃる姿を見て、大変な時代を乗り越えられた総理だなと思います。政局的には、政治的にはさまざまな評価や賛否があることは重々承知していますけれど、一つの時代を生き抜いた先輩の国会議員として、心から哀悼の誠を捧げたいと思います。社会党で、我々とはイデオロギー、主義主張が異なった点はありますけれども、村山先生のお人柄、そしてその後を大分の吉田忠智先生、吉田先生も非常に右左、イデオロギーや党派を超えてたいへん信頼されている政治家ですね。そういう脈々と野党の中にも、そういった流れがあることを嬉しく思いますし、エネルギーや憲法観は違うところがありましたけれども、先輩を見習って我々も頑張らなければならないと思います。
【記者】昨日の三党会談の後、維新の会が連立に入るかどうかの結論を明日中に出す、つまり今日中に出すという風に説明あったと思うんですが、今日その結論が出た後にもう一度三党で集まるような考えがあるのかというのと、仮に決裂となった場合に、また維新を迎え入れて三党で首班指名に向けた協議というのが動く可能性があるかどうかをお伺いします。
【榛葉幹事長】まずミナミさん、今日中無理でしょう。これだけ三本の、決して低くないボールを投げて、受ける自民党も、取って返すのにすぐ「はい」ってわけにいかないから。この週末も議論するし、ひょっとすると月曜日までかかる可能性ありますね。藤田代表も昨日街頭演説で、万感の思いを込めた演説されてましたし、一人の政治家として大きな勝負されてるわけですから、私は敬意をもってこの交渉を見守りたいと思います。仮に決裂したらと、仮の話であっても、今藤田代表と高市総裁が真剣勝負されてるわけですから、仮に破綻したらなどという失礼な、私は仮定の下で議論するべきではないと思いますが、何かあれば、三党の国対委員長がすぐ集まることになっていますので、そういった対応をしていきたいと思います。この国の政治に空白があってはならないので、火曜日から国会が始まりますから、我々も責任をもって対応していきたいと思います。
【記者】先程、臨時国会の始まりの段階で無理な数合わせをする必要はないということをおっしゃったと思うんですけど、つまり完全な過半数を超える連立を組む必要はないとおっしゃたと思うんですが、その確認何ですが、これはいわゆる臨時国会の自民党と維新の政権運営に国民民主党が加わることはないということでいいのかという点と、自民党と維新を中心とする政権ができた場合に国民民主党としてどうこの政権に向き合いたいのか、今回維新さんが投げかけた12項目の中で年収の壁は入っていませんけれども、そういったことも含めてどう向き合っていきたいのか、お考えをお聞かせください。
【榛葉幹事長】まず我々は、いま自民・維新のこの連立に我々が入ってくることはないです。先ほども言ったように、政策実現なくして信頼関係の回復はないと思っています。一旦信頼が崩れてますからね。三党幹事長合意、我々が予算に賛成したのに履行されなかったんだから。なので鈴木俊一新幹事長が必ずやりますと、この間も何度も鈴木俊一幹事長や萩生田幹事長代理(代行)とはコミュニケーション取ってますし、この三党合意は、今維新と自民がやってますけども、それでも何度も言うけど過半数ないんでね、いずれにせよ国民民主党を含めた多くの野党の理解が必要なんです。その理解を示す最低条件がこの三党幹事長合意を履行することだから、しっかりと我々も、これをやってくれれば是々非々で対応する、「対決より解決」でやると言ってるんでね。何度でも言いますけど、維新、自民、国民というのは、基本理念は違ってないので、具体的な政策を実現するために我々はしっかりと汗をかいていきたいということです。幸いにして、このガソリン税は維新さんも熱心にやってくださっていますから。ただ今サナダさんおっしゃったように、年収の壁が入ってないですね。これは我々がしっかりと要求していきたい。ガソリンは各党が言うようになりました。各党がガソリン税をやると言ったし、高市総裁は私がかねてより問題視している物流・トラック業界が苦しんでいる軽油、この17円10銭の軽油の暫定税率もやると約束してくれてますから、見守りたいと思いますし、そのために我々は、仮に今このような野党の立場であっても、これをやってくれるならしっかりと協力していきたいと申しております。
【記者】今のお答えに関連するんですけれども、自民、維新、国民民主は基本理念は一致しているという中で、昨年12月の合意が履行された後、連携のバリエーションは広がると代表も幹事長もおっしゃっていると思いますが、その連携のバリエーションの中に自維国連立というのも入ってくる可能性はあるのかどうか伺います。
【榛葉幹事長】まずは政策実現、まずは政策実現です。これ、いつもそういう仮定の話なんだけど、この一年間ずっと国民がこのガソリン税や所得の壁、待ちに待っていたものをずるずる引っ張られて、何一つ履行されていないんですよ。誤解を恐れずに言うよ。今各党とも議席の数合わせに必死になってるね。一番必死になってるのが高市総裁です。それは当然です。いずれ総理になるかもしれない、その蓋然性が一番高い高市さんが、政権の安定のために過半数取りに行くのは当然です。ただ、それでもなお忘れてはいけないのは、民意だと思うんです。先の選挙で国民が何に期待をして、どの政党が伸びたのか。その国民の民意に応える政策実現のための枠組み、数のために、N国が今お一人ですよね。無所属の方もたくさんいらっしゃいますが、とにかく数を合わせて過半数、それも一個の考え方でしょう。しかし私は、仮に過半数のない少数与党であっても、理解ある、心を同じくする野党が信頼醸成することによって国会の中の議席は過半数ないけれども実は安定政権になるということもあるし、その安定政権にするのはたった一つです。国民が望んでいる政策を実現すること、それは手取りを増やすということです。ガソリン減税、軽油の暫定税率を廃止して、ドライバーさんやユーザーにしっかりと税金を返していく。手取りを増やして「103万円の壁」を上げて、年収200万円までを160万円の壁にするんじゃなくて中間層を太くする。今一生懸命働いて税金を払っている中間層を強くする。そのことをやってほしいというのが国民の声だと私は理解していますから、それをやれば仮に少数与党であっても、我々はしっかりと「対決より解決」で支えますということを言っているんです。
【記者】代表・幹事長が「手取りを増やす」政策に一番重きを置いていることは理解したうえでですけれども、この自民、維新、国民がまとまれば、今完全に停滞している憲法改正の議論とかも進む可能性があると私は個人的に思うんですけれども、このあたりはどうでしょう。改憲をするために三党がまとまることはどういう風に思いますか
【榛葉幹事長】政策ごとに力強く連携する可能性は大じゃないですか。だからこそ我々は、よく解党的出直しって言うけどね、我々は実際解党してゼロから始めたんだよ。国民民主党を。よく立憲民主党のみなさんが20年30年一緒にやってきたんだからって言うけど、20年30年一緒にやってきてだめだったから我々は解党してゼロから国民民主党をつくってここまでやってきたんです。昔やってたからまた一緒になれる、逆で、やってきたけどだめだったからつくったんだから。だから我々は理念を大事にしてるんだね。だから安住さんとも、野田さんに対しても、エネルギー、憲法、安全保障、これが大事だよと、安住さんのおっしゃる「これは数合わせなんだ」と、「数合わせなんだ」と、それは安住さんの理念では間違ってないでしょう。だから共産党にも声をかける。それは我々の美学・哲学ではないということです。
【記者】公明党との関係について伺います。昨日党首会談もありまして、この後も政調国対で会談されると思います。公明党と合わせると衆院で50を超えるような数になると思いますけど、公明党と連携する意義をどのように考えているかということと、立憲民主党もこのあと党首会談等ありますけれども公明党との連携を模索しています。その中で、国民民主党も合わせて三党でというような呼びかけもありますけれども、そういったものに応じる可能性はありますでしょうか。
【榛葉幹事長】ヤマザキさん、幾ら静岡出身と言ってもね、さっきナガハラさんのときに言ったよね。理念が大事だって。公明党との関係は、ネット上やいろんな方々がうがった見方してるけど、三党幹事長合意を結んだ一角なんです。それを実現するために公明党さんと連携するのは当然ですし、ましてや連立を解消した原因である政治とカネ、これは公明党さんとわれわれ、案をつくってますからね。そこは従来通り、公明党さんが野党になっても、この「103万円の壁」とガソリン税の協力、そして政治とカネの問題をしっかりと範を示すこと。これで連携をする。それ以上でもそれ以下でもないです。全くスタンス変わってません、我々は。
【記者】お聞きしている限り外交安保等でどうしてもなかなかかつて別れたパートナーであった立憲とはなかなか難しいんだと、何度も言葉から感じるんですけど、国民の生活を考えたときに、いわゆる消費税ゼロに向けた動き、前回参院選で立憲民主党は1年間もしくは2年間(食料品)ゼロというのを訴えました。生活、手取り実現ということで見れば、やはり政権交代をすることでより国民の生活を、消費税ゼロというのはハードルも高い、自民党にとってはハードルが高いと思いますし、手取りを増やすということも含めて考えたときに、他の野党と組んでいくことの方がより、玉木総理説が一時期すごかったわけですけど、そこに対する思いというのは榛葉さんの中ではやはり外交安保の部分が解決しない限り永久にそこは難しいんだというお考えなのか。あと一点、すいませんモチヅキしか訊かないと思うので、やはり蓮舫さんのことはですね、11日のYouTubeの発言でした。おそらくいろんなことが過去にあったんだと思うので、応援してしまったことが黒歴史という玉木さんの発言が出て、
【榛葉幹事長】俺言ってないよ。
【記者】玉木さんが発言し、榛葉さんが苦笑いをして合わせているようなところがあります。
【榛葉幹事長】表情から読むねえ。黒歴史は玉木に聞いて。じゃあ。俺言ってないもの。
【記者】榛葉さん自身は応援したこと自体を黒歴史とは思っていないという理解でいいですか。
【榛葉幹事長】まず一点目ですね、消費税のために安全保障を犠牲にしていい、エネルギーの安定供給なくていい、それは本末転倒です。エネルギーの安定供給なくしてものづくりなし、エネルギーの安定供給なくしてこの国の経済成長はないんです。加えて、ロシア、中国、北朝鮮という、常任理事国でありながら国連のルールを無視する国々が周りにあって、この国々から我が国の領土、領海、領空、国民を守らずして経済も何もないんです。当然です。ましてやこの国を守るために重要な安保法制や、ACSAすら反対し憲法違反だと言っていて、本当に守れるのか。こういった問題は消費税や社会保障より前の基本的な問題ですね。ここを妥協できるわけがありません。そして蓮舫さんの問題は、あのときは我々参議院が蓮舫さんを応援して、やったわけだから、事実は変わらないね。しかし、その後行き詰っちゃって、幹事長人事すら決まらなくなっちゃって、表現があれかもしれないけど、投げ出しちゃったわけだから。それが希望の(党の)道へと突き進んだんだよね。結果的に。黒歴史も何も、事実だよ。黒も白もない、事実。だからもうそういった政治は繰り返さないと言っているだけです。
【記者】読売さんの質問の定数削減の件ですけれども、定数削減の政策としてのスタンスについて伺います。昨日、吉村・維新代表の発言があって以降、自民党、立憲民主党、公明党の議員の方から、地方の声が届きづらくなるのではないかという懸念の声や、国民民主党さんの議員の中でもこのタイミングで、選挙制度改革が本格化する前のこのタイミングで出てきたことについて疑問を呈する声が出ております。この定数削減の制度、政策そのものについてのスタンスをお伺いします。
【榛葉幹事長】今日朝いちばんで、岡山出身の参院議員の小野田さんと話をしたら、小野田さんは、ただ定数削るだけでは地方の声が届かなくなっちゃいますよねと、全く共感します。ですから数ではなくて、いま議論するのは定数削減と並行してと言ったらいいのかな、選挙制度だね。負けても比例で復活するなんていう、こんなゾンビみたいな選挙制度があるから日本の政治がどんどん小さくなって、就職活動のように政党を渡り歩く国会議員が増えるんです。中選挙区は中選挙区で問題があったかもしれないけれども、小選挙区で比例復活制度なんてのはこれこそ変えなきゃだめだと私思うけれども、私は参議院の人間だからね、衆議院の選挙制度っていうのは可及的速やかに議論を積み上げてやらなければならないし、それと並行して緊急事態条項含めた憲法の問題、こういう基本的な問題から目を背けてはだめですね。ただ次の臨時国会中にやり切るって、相当大変な作業だよ。やりますって言ったらじゃあ連立入るんですかねこれで。判断難しいね。
【記者】私の独断と偏見かもしれませんが、今回玉木代表は総理にならなくてよかったと思ってます。理由は、国内だけの炎上で済んでる例のたまきチャンネル、女性議員の蓮舫さんをネタに笑っているですね、あれがもし玉木さんが総理になってたら世界中に回るんですよ。瞬時にして各国の言葉に訳されますからね。そうなると日本のプライムミニスターというのはこんなにまで下品なのかということになると思います。申し訳ないけどちょっと残念な気がしました。
【榛葉幹事長】感想として受け止めたいと思います。まだこの政局は、野球で言ったら三回の表だからね。まだまだこれからですよ。本当に。今日は三回の表裏の攻防をしっかりと見守りたいと思います。
【記者】今の蓮舫さんの関係でちょっと伺いたいんですけれども、蓮舫さんそのものに対する評価は置いておいてですね、本人がいないところで笑いながら悪口を言っているようなことがどうかという批判がネット上では上がっていると思うんですけれども、その点に関してはどう考えますか。
【榛葉幹事長】もしそう取られるんでしたら、心から反省してお詫び申し上げたいと思います。そういうつもりは玉木さんはなかったと思います。
(発言する者あり)
【榛葉幹事長】玉木さんに聞いてください。私は悪口を言ったつもりはないです。
【記者】今日ですね、会見の時間を変えていただいてありがとうございます。あなたはフレキシビリティな政治家であると同時に、竹下流を学んだいい政治家だと思います。本当に感謝します。それから昨日、維新の街宣がSL(新橋駅前)であって、藤田さんはなんかね、なみだぐんじゃったんですけども、やっぱり藤田さんでは政治家がだめだと。とにかくですね、どんどこどんどこ離党していって、これを高市さんに救ってもらったという小さい政治家だと思うんですけどね。あれは君子は豹変すじゃなくて、小人は面を表しただけなんですよね。それをどう思いますか。
【榛葉幹事長】どんなサイズの党であっても、党のトップに立つ重圧、責任感というのは、並々ならぬものがあると思いますよ。わが党もこの五年間、いろいろなことがありました。私も必死で玉木を支えてまいりましたが、維新さんも馬場代表の前からいろいろあり、馬場代表になり、前原さんになり、藤田さんと、藤田さんもいろいろな紆余曲折の中で臥薪嘗胆、そしてこの大きな分岐点に立って大きな決断をして勝負しているわけですから、ぐっと胸に来るものがあったんじゃないですか。私よりも若いですし、国会議員経験は私よりも浅いかもしれませんが、非常にまっすぐな、私は素晴らしい政治家だと思っていますので、しっかりと、党は違いますけども、藤田代表の決断を見守って、その判断が党は違いますけれども同じ方向でこの国の発展や安定につながるように私たちもできる協力はしっかりやっていきたいと思います。