国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2023年6月2日)

【冒頭発言概要】 

 まず、全国で大雨となり、台風の影響で交通機関が麻痺していると同時に、各地で水害や土砂崩れの恐れがあります。ぜひ人命第一に、各基礎自治体や都道府県の皆さんは対応していただきたいと思いますし、大きな災害にならないことを心から祈っております。万全の態勢で迎えいていただきたいと思います。

 さて、来週月曜日に、新しい国民民主党になって初めての党パーティーを行います。玉木代表を中心に、みんなで頑張って仲間を呼び、連合の芳野会長もお招きして、初めてのパーティーをすることになりました。皆さんが楽しんでいただけるよう、様々な工夫も凝らしております。是非メディアの皆さんもご参加いただきたいと思います。

 加えて翌6日の火曜日には、国民民主党の政治塾の第1回目が開催されます。具体的な政策の作り方や選挙のやり方等々、政治家になるために必要なことを提供する場を作ろうと、当初100名をめどに募集しましたが、あっという間に600名を超え、約640人のエントリーがありました。冷やかしや冗談半分ではなく、真剣に学びたい方(に限る)ということで、3万円いただきますと言いましたが、640名を超える応募がありました。第1回は現地で300名程度、オンラインで参加する方を入れるとトータルで500名以上になります。たいへん楽しみにしています。
 こういった仲間の中から、国・地方の選挙に挑戦したい優秀な人材を発掘していきたいと思います。各党とも、候補者擁立を急ピッチで進めていると思います。今日のいくつかのメディアにおいても、立憲民主党や日本維新の会が急ピッチで候補者を擁立しているという報道がありました。我が党も選択と集中で、しっかり候補者を立てていきたいと思います。
 ただ、昨日政府与党の子育て支援策が出て、3兆円を超える規模ということで、メニューは分かりましたが、財源の議論が遅々として進んでいません。解散風を感じるようになってきましたが、よもや岸田内閣が、異次元の子育て支援と言いながら、メニューだけを並べて財源を示さずに解散などということはありえないと思います。早く財源を国民に具体的に提示していただきたい。支援はもらったが、負担が増えて、トータルでは相殺して差し引きゼロだというような話では困ります。どのような財源になるのか、まずは政府与党の方針を示していただきたいと思います。LGBTQの問題ではないですが、党内もまとめきれずに、超党派でどうしようかなどと言われても困ります。まずは政府の中でしっかりとメニューを出してきていただきたいと思います。

 野党側で、今週一週間、いくつかちぐはぐなことがありました。れいわ新選組の櫛渕議員の、本会議場での品位を書いた言動はかばう余地がなく、懲罰は当たり前です。国権の最高機関の国会で、あのような身勝手な振る舞いをすれば、懲罰委員会にかけるのは当然だと思います。自民党、公明党、国民民主党、立憲、維新の会の5党がともに懲罰に値するとして懲罰動議を提出したまではよいのですが、なぜか立憲民主党はその中身に反対し、懲罰動議に反対したということです。提出は一緒にしておいて、中身に反対というのは聞いたことがないです。れいわ新選組と何かあるのか、そう取られても仕方ないと思います。懲罰動議を各党が一致して出したからには、賛否も足並みをそろえて賛成してもらわないと、懲罰というこの重い政治決断そのものが軽く見られます。賛成する気がないのであれば、最初から提出者になるべきではないと思います。わが党の衆議院側も狐につままれたような思いでいたと聞いています。立憲さんの判断ですから他党がどうこう言うつもりはないですが、我々も(動議に)一緒に乗っているので、出した以上はその意思は乱してほしくないと思います。

 今日、参議院で杉久武法務委員長の解任決議案が出されました。通常であれば野党各党が乗るのが筋ですが、中立公正な委員長の解任決議ですから、立憲民主党単独で提出され、共産党は賛成に同調したものの提出者にはならないということです。共産党の立場からしても、出せばお付き合いするが、提出の責任は負わないということだと思います。入管法の改正は、参議院に来る前からいろいろな議論がありました。立憲民主党の寺田学議員も一生懸命汗をかき、政府与党案の修正までこぎつけて、これで自民、公明、立憲、維新、国民が賛成に回ろうといったら(立憲民主党の)参議院側で反対で、寺田さんもたいへん悔しがっていたと聞いています。前々回の会見でも申しましたが、実を取るよりも自分たちがどう見られるかということを取って(行動したのだと思います)。ただ参議院でも立憲民主党さんが議員立法を出し、それも閣法と一緒に審議しています。委員長や各党の理事、とりわけ与党が、野党の議員立法の吊るしを下ろして、閣法と同時並行で審議するというのはものすごく理解のある行動です。これだけ譲歩してくださって、しかも審議時間は衆議院が21.5時間なのに参議院では26時間審議をしています。参考人質疑は衆議院が1回なのに参議院は2回、視察も衆議院は1回なのに参議院は2回、ウィシュマさんのビデオも衆議院が見られなかったところまでしっかりと公開して見せたとのことです。私は野党ですが、委員会で与野党が知恵を絞って、衆議院にまさる審議時間を相当とっていますから、これをもって委員長の運営が乱暴だと言われると、杉委員長としてもどうすればいいんだという思いになると思います。当然我々国民民主党も維新もこれには乗れないと、当たり前ですが反対しました。法案が反対だから何でもできるという文化は良くないと思います。しっかり実りある議論をして、やはり「対決より解決」(であるべき)だと思います。これでは「解決より対決」です。久しぶりにこの局面で委員長の解任動議が出ましたが、我々は乗りませんでした。引き続き、中盤国会、「対決より解決」の我が党の原点を忘れずに、しっかりと気を引き締めていきたいと思います。

 いつあってもおかしくない衆議院解散総選挙について、先ほども言ったように目玉である子育て支援の財源も示さないで、国民に耳当たりの良いメニューだけ揃えて「これをやるから応援してね」と言っても、それを負担するのは国民です。財源もしっかり示してから取るべき行動をとっていただきたいと思います。