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【党首討論】「世界に冠たる日本をつくるためには、世界に範たる日本である必要がある」玉木代表が政治不信を招いた岸田総理に辞職を要求
玉木雄一郎代表は19日、国家基本政策委員会合同審査会における3年ぶりとなる党首討論に参加。政治不信を招いた総理の政治責任について、岸田文雄首相と3分間の討論を行った。討論の概要は以下のとおり。
【質疑概要】
玉木代表
総理は今、四面楚歌ではないか。野党の協力が得られない。公明党からも「ぐずぐずしている」と言われ、自民党の中からも総理の責任を問う声が公然と出ている。国民の信頼も地に堕ちている。四面楚歌、八方ふさがり、なぜこういう事態に陥ったと思うか。
岸田首相
私自身は四面楚歌であるとは感じていない。難しい課題が山積しているからこそ、この議論を行っているわけだが、難しい課題であるからこそ結果を出さなければならない、判断をしなければならない。当然ながら批判は出てくる。しかし、批判が出る中にあってもやるべきことはやる、これが政治家の責任であると考えている。
玉木代表
憲法改正にしても我々は相当協力してきたが、結果が出ていない。半分自民党のせいだと思う。結果が出ないこと、四面楚歌になっていることの原因は、トップが責任をとらないからだ。私は是々非々なので、応援できるところは応援したいと今も思っている。ただ、トップが責任をとらずに小手先でごまかしても、ものは前に進まない。今回の法案もザル法だ。この法案が通ったからと言って何かが変わるわけではない。政治に対する信頼を回復するために今いちばんやらなければならないことは、総理が潔く職を辞し、リーダーとしての責任を果たすことではないか。
岸田首相
小手先の対応だというご指摘だが、現実の政治の中で一つ一つ結論を出していくことは大事だと思っている。法改正についても、完璧だとみんなから褒められる素晴らしい法案ができる、これは理想かもしれないが、現実の中で法を作るにはたいへん難しい調整が求められる。厳しいやりとりもあった。その中にあっても、結論を出していく勇気と決断がなければならないと信じて努力を続けてきた。先送りできない課題が山積する中で、経済も安全保障もエネルギーも、あらゆる課題において結論を出していく。この強い覚悟をもって、これからも臨んでいきたいと考えている。
玉木代表
結論を出す資格を失っているのだと思う。派閥の会計責任者が立件されても、党内の処分さえ免れている。多くの所属議員がこれだけの大量の法令違反を犯しても、何の責任もとっていない。そういうことを見ているから、党や派閥の幹部が「これでいいんだ」と思って政倫審でも平気でうそをつく。そういうことが起こっているのではないか。賃上げとか株価とか、評価できることはあると思っている。ただ、世界に冠たる日本をつくっていくには、世界に範たる日本である必要がある。そのためには政治が規範を見せていなかければいけない。いま、日本の政治にはこの規範が失われている。日本政治に規範を取り戻すために、総理に職を辞することを改めて求めて討論を終わる。