ニュースリリース
【談話】広島の「原爆の日」にあたって

2025年8月6日
広島の「原爆の日」にあたって
国民民主党代表 玉木雄一郎
80年前の今日、広島に投下された原子爆弾により、数多の方々の尊い命と日常が奪われました。犠牲になられた方々の御霊に心から哀悼の誠を捧げます。また、筆舌に尽くしがたい苦しみを背負い、心身に深い傷を負われて生きてこられた被爆者の皆様、今も癒える事のない悲しみを抱えてこられたご遺族の皆様に心からお見舞いを申し上げます。
被爆から80年という節目の年を迎えましたが、ロシアによるウクライナ侵攻の長期化、中東情勢の緊迫化等、停戦の行方も見通せず、国際情勢が予断を許さない状況の中で、核のタブーが希薄化している現状に強い危機感をおぼえます。核廃絶に向けた動きは大変厳しい現実に直面している一方で、唯一の戦争被爆国として、被爆の実相を伝えていくことの重要性はますます高まっています。今年、日本政府は核兵器禁止条約第三回締約国会議へのオブザーバー参加を見送りましたが、来年予定される第一回検討会議には、オブザーバー参加し被爆の実相を伝え、核保有国・非保有国の架け橋を担うことを政府に求めます。
またNPT核不拡散条約の再検討会議においても、条約第6条にある「誠実に核軍縮を行う必要性・重要性」を強調し、日本が中心となって具体的な提言を行うべきです。
これからも「非核三原則」を堅持し「核兵器のない世界」を実現するため、国際社会において主導的な役割を担うよう、党を挙げて全力で取り組んでいきます。
今後とも国民民主党は、被爆者の皆さま、被爆体験者の皆様、被爆者援護を粘り強く求め続けてこられた多くの関係者の皆様とともに、援護施策の更なる拡充や諸課題の解決に全力を尽くします。併せて、戦争を実際に経験された世代の高齢化が進む中、旧陸軍被服支廠の保存・活用や、被爆の実相を伝える新たな語り部の育成などにより被爆体験を風化させることのないよう取り組むとともに、若い世代による「平和」への取り組みを支援してまいります。
最後に「原爆の日」にあたり、我が党の綱領に掲げている、恒久平和と核兵器根絶を目指すことを改めてお誓い申し上げます。