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【参予算委】田村まみ議員が医薬品の安定供給確保などについて質問
田村まみ議員(参議院議員/全国比例)は24日、参議院予算委員会で医薬品の安定供給確保などについて質疑を行った。
田村議員はまず医薬品産業のあり方について「薬価引き下げに依存した社会保障費の圧縮が行われている結果、ドラッグラグや薬品の供給不安が生じている。政府はイノベーションと皆保険の両立ということを繰り返し言っているが、その両立は現状成立していない」と問題提起した。そして「診療報酬の利害関係者で構成される中医協(中央社会保険医療協議会)で議論しても、薬価に留まらない議論は難しい。『全世代型社会保障構築会議』で創薬イノベーションや医薬品の安定供給について議論すべきではないか」と提案した。加藤厚生労働大臣は「薬価については中医協での議論になるが、流通や後発医薬品の産業構造などさまざまな課題について、分野に応じた有識者会議で議論していく」と答えた。
続いてコロナ禍における医薬品供給の混乱を踏まえ、医薬品の安定供給のための在庫把握の仕組みについて質問した。具体的には、政府において予算化された事業が調剤薬局など医療機関側の在庫を把握できない内容であることを指摘し、「小売業で働いてきた経験から言えば、商品を安定して届けるためには、隣のお店から商品ををもらってこなければならないこともある。安定供給のためには、医療機関側の在庫の把握が必要だ」として医療機関側の在庫把握のための事業についても予算に盛り込むよう求めた。岸田総理は「問題意識は理解できる。ご指摘を踏まえ、政府として何ができるか考える」との答弁にとどまった。