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【視察】子ども・子育て・若者政策調査会が「わんぱくクラブ育成会・ひかり」を視察

国民民主党子ども・子育て・若者政策調査会は19日、東京都世田谷区にある障がい者向けの日中ショートステイ施設である認定NPO法人「わんぱくクラブ育成会・ひかり」を訪問した。
視察には、伊藤孝恵子ども・子育て・若者政策調査会会長(参議院議員/愛知県)、西岡義高政務調査会副会長(衆議院議員/神奈川18区)、森洋介子ども・子育て・若者政策調査会副事務局長(衆議院議員/東京13区)が参加した。
常時介護が必要である人が、高校を卒業する18歳以降は放課後等デイサービスを原則として利用できなくなるという課題がある。卒業後は生活介護を受け、就労支援の施設に通う場合が多いが、施設の多くは午後3時や4時に終わり、その後の時間を過ごす居場所がない。これは、保護者の就労継続を妨げる原因ともなっており、「18歳の壁」とも言われている。
参加議員は、現在、国の制度としてはない18歳以降の居場所を提供している「わんぱく・ひかり」について、理事長の宮本実さん、副理事長の松田卓也さん、相談支援専門員の岩橋信之さんより説明を受けた。
施設は保護者たちの思いから設立され、現在は世田谷区の補助を受けて運営しているが、「ひかり」だけでは赤字であり他の事業で補填していることや、年齢制限ないため利用者は増加していて、当初毎日通えていた利用者が現在は週に1日だけとなっていることなど、抱えている多くの課題を聞いた。
また、施設運営にあたっては、保護者の就労支援という側面だけでなく、本人たちのつながりの場所でありたいという説明を受けた。
伊藤議員は、「立法のところで超党派議連などの場でも努力するが、党としても安心して子育てできる社会の実現のために、できることを進めていく」と述べた。その上で、「来ることがわかっていた『18歳の壁』を行政も我々もなぜこれまで放置してきたのか」と、自戒をこめて強調した。