ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2024年4月26日)
【冒頭発言概要】
私は静岡県選出の国会議員で、我が家では一町歩ほどの茶畑で、仲間に手伝っていただきながらお茶を作っています。私の所属している茶農協はこれからお茶摘みをしてお茶をもむということです。今年一年間いいお茶がとれるといいなと思います。
今日、本会議で舟山康江議員がこの国の農業のあり方を問う、農業の立て直しの法律の代表質問を行いました。いま農家が農業で食べていけない、米を作っても飯が食えないという状況が長年続いています。ゴールデンウィーク前にして、各地で農家の皆さんが頑張っています。ぜひ国産の農産物をみんなして応援して、能登のみならず東日本の復興、風評被害で苦しんでいる一次産業の方がたくさんいるので、ぜひみなさんこれからゴールデンウィークにふるさとに帰るかもしれませんが、ご地元のおいしい農産物を堪能して、また東京に帰ってご地元の幸を紹介していただきたいと思います。
今日から衆議院の政治改革特別委員会で本格的な議論が始まりました。政治資金規正法をどう厳しく規制強化していくかが問われ、なかなか出てこなかった自民党案がやっと出てきましたが、まあゆるい。為にする議論だと思います。連座制の適用はないし、政策活動費には手をつけないし、企業団体献金もそのままと。反省の色が見えないように思います。今日の産経新聞には、野党の政治資金のあり方について、労働組合の活動や新聞の出版に対して与党が高めの球を投げてきてというような記事がありましたが、しっかりやってきた野党の政治資金のあり方に茶々を入れる前に、とんでもない過ちを犯した自分たちがどう反省したかを真摯に示してほしいと思います。
鍵は一点だと思います。自民党が出してくる改正案・改革案で、100名近くいた安倍派やその他の派閥の裏金問題や政治資金の不正問題、これがしっかり防げたのか、もしくは悪いことをした議員がこれでしっかり起訴されるのか、それに尽きると思います。これだけ前代未聞の大事件が起こっていながら、議員で起訴されたのはたった三人です。自民党が出してきた案で何人が起訴の対象となるのか、責任をとるのかとなると、ほとんど何も変わらないと思います。つまり何の解決策にもなっていないということです。時が経つのを待って、国民が忘れるのを待とうというようにしか思えません。国民はそんなに馬鹿ではないので、しっかりと政治資金規正法の改正のあり方を注視していると思います。東京15区をはじめとする衆議院補欠選挙、投票日まで入れて残り3日になりましたが、こういった問題も厳しく糾弾されると思います。
私も一昨日、雨の中の選挙区に入ろうとしましたが、街頭演説の場所が急遽変わらざるをえなくなる、もしくは時間が変わる、挙句の果てはとりやめになる。特定の候補者団体が妨害に来るからです。わが党の玉木代表や仲間の議員も、恐怖と身の危険を感じたと言っていました。尋常ではないです。国民民主党や、国民民主党が応援する候補者のみならず、あまねくその他の候補者も同じような恐怖心や危機感を感じたと報道で承知しています。
われわれは公職選挙法の225条、これを改正して、このような妨害ができないようにする。当然それぞれの候補者の表現の自由や掲示活動の自由はあるかもしれませんが、主権者たる有権者が議員を選ぶ選挙ですから、有権者がそれぞれの候補者の主張をきけない、妨害工作によってそれぞれの政党・候補者の街頭演説・意見陳述を聞くことができないのは、れっきとした主権者への権利侵害です。罰則強化や、聴衆が演説を聴くことを困難にする行為は違法行為だということを225条に明記して、まっとうな選挙ができるよう担保していきたいと思います。各党には法改正にご協力いただきたいと思います。本来ならば紳士協定で行われる選挙ですから、法律を改正しなくてもそれぞれの主義主張の違う候補者の演説をしっかり聞く、その違いを言論で訴えていく、それが当たり前です。かつてこんなことはなかったですけれども、法改正をやらざるを得ない状況です。
たいへんお恥ずかしい話ですが、私の地元の静岡で政治の劣化が止まりません。吉川赳議員が離党し、細野豪志さんが自民党に入った原因を作ったのも吉川議員の不祥事です。その後、自民党静岡県連では最古参だった塩谷立先生が離党し、その直後に3区の宮沢博行衆議院議員が突如の議員辞職と。3名に共通するのは、説明責任をなんら果たしていないことだと思います。昨日か一昨日の静岡新聞で、県連代表が知事選挙に関して「これとは切り離して考えるべきだ」と発言されたり「知事選への影響は限定的だ」とおっしゃったようですが、全くもってそうではない、切り離せるわけがないです。切り離そうとするとすると、全くもって誠実ではないと思います。自民党の静岡県連は、国会議員・地方議員問わず、塩谷さん、宮沢さんは何が問題か、しっかりと明らかにさせるべきです。知事選への影響は限定的って、自分たちの希望的観測でしょう。県民からしたら、限定的であるわけがないです。今の自民党が主体的に県知事に携わる権利があるのか、まず自分たちの説明責任と反省をしてからではないですか。その根源となっている政治改革特別委員会でも、まともな改正案が自民党から出てきません。知事選の前にしっかりと自民党の中のうみを、静岡の議員から出していってほしいと切望します。