国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 代表定例会見(2024年4月16日)

【冒頭発言概要】

 まず2点申し上げます。先般の日米首脳会談について、私は非常に成功した会談だったと思います。ただ一方で、日米がグローバルのパートナーだと高らかに宣言しましたけれども、総理自身がおっしゃった通り覚悟が我々日本にも、そして日本国民にも求められることになります。これが何を意味するのか。例えば憲法上の制約が日本はありますけれども、その憲法の範囲内でできることをイメージしているのか、あるいは憲法を変えてまでやることも含んでいるのか。その点は必ずしも判然としませんでした。今週18日に帰朝報告に対する質疑に私が立ちますし、同じ日に憲法審査会もございます。この点についてはやはり国内的な議論をしっかりやって、何かアメリカで約束するたびになし崩し的に9条でできる範囲が解釈で広がっていくということは、そろそろやめにした方がいいと思います。こういう責任を日本も世界で担っていく、だからこの制約はこれまでこうだったんだけれども、見直してここまでやれるようにするという、そういう国民的な議論がやはり必要です。それなくして、全部外国に行って表明したことがどんどんなし崩し的に、既成事実を積み上げていくようなことになってはならないので、やはり国内法そして憲法との整合性の議論はむしろ積極的にやるべき機会になったと思います。今週はまさにそういった提言をしていきたい。
 細かいところはたくさんあります。例えば、次期戦闘機をイギリスとイタリアと3カ国で共同開発することになっていますけれども、次世代の練習機については日米で共同開発・共同研究していくことが今回盛り込まれています。イギリスとイタリアと3カ国でやっている次期戦闘機の開発と日米でやる次世代の練習機の開発は矛盾しないのか、どのように整合性を取るのか、こういったことについてもしっかり質していきたいと思っております。いずれにしても日米の同盟の絆は極めて重要ですので、それを国民の皆さんとしっかりと共有していくことが大事だと思います。そういう意味で、国会での議論は極めて大事だと思いますので、私が直接質問に立って総理とやり取りをしたいと思います。

 二つ目に、今日からいよいよ全国3カ所での衆議院の補欠選挙が始まります。これが今後の岸田政権の命運のみならず、日本の政治の未来を決める重要なきっかけとなる選挙になると思います。自民党が公認候補を出しているのは島根1区の1カ所だけですけれども、それも含めて結果がどのようになるのか。長崎と東京はどちらかというと野党間の争いという形になっていますけれども、我が党は公認候補を最初は(東京)15区で出そうということだったんですが、結果として三つの選挙区で公認候補を出すことはできませんでした。けれども、東京15区においてはこれまでの連携の経緯等もあり、都民ファーストの皆さんと一緒に無所属の乙武洋匡氏を推薦することを決定いたしました。勝利に向けて、12日間全力で我々としても取り組んでいきたいと思っております。