国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2024年3月29日)

【冒頭発言概要】

 いよいよ予算も昨日参議院を通過し、国会も法案や条約の具体的な審査に入る後半戦に入ってまいりました。前半戦は能登半島の震災復興、賃上げ、外交、あまたの問題が山積しているにもかかわらず、自民党の裏金問題で時間を費やし、説明と言い訳に時間を費やしたにもかかわらず真相は何一つ明らかになっていないという惨憺たる状況です。真相究明なくして処分などありえませんから、ごまかしの処分にならないように、まずはしっかりと真相究明をしてほしいと思います。

 そして、本日、都民ファースト系の推薦を得て乙武洋匡さんが東京15区で立候補されるという情報がありました。
 我々も乙武さんとは長らく連携してまいりましたし、何度もさまざまな意見交換や勉強会もやってまいりました。多くの仲間との信頼関係もあります。実はご本人からも、榛葉さんぜひ応援していただきたいと(話があり)、私の方からも是非がんばってほしいと申し上げました。本人からたいへんありがたいというメッセージももらいました。小池都知事から玉木代表にも、ぜひ応援をお願いしたいという旨の連絡もありました。そもそも都民ファーストさんとはかねてより政策勉強会や選挙でともに汗をかいてまいりましたし、首長選挙においても青梅市長選挙、江東区長選挙、現在も目黒区長選挙と共に汗をかいている仲間ですので、正式にオファーがあればわれわれは乙武さんを全面的に応援する方向で最終調整に入っています。都連とも良好な関係を築いていますし、この東京15区で新しい政治、正直な政治をやっていく、そのシンボルです。理念・政策の違うところとの打算の連携ではなく、しっかりと改革中道、真ん中の道を行く候補者を我々も応援していきたい。乙武さんはそれにふさわしい方だと都連の仲間も申しておりますので、党レベル含めてしっかり応援できる体制を構築するよう努力していきたいと思います。

 もう一点、最近いわゆる自然エネルギー財団なる問題があちこちで話題になっています。この財団の事務局長の大林ミカさんが、この財団もそうですが、特定の国の影響を受けて国の政策に何らかの影響を及ぼそうとしていたのではないかという疑念がかけられています。
 そもそも河野大臣は規制改革担当大臣、デジタル担当大臣、行政改革担当大臣であるにもかかわらず、気候変動の問題についてなぜ河野大臣の下でやらなければならないのか。再エネタスクフォースなる勉強会を突如立ち上げ、規制改革会議でやっているそうですが、河野さんは外務大臣当時も気候変動有識者会議を突如立ち上げています。この問題が発覚するはるか前の2018年から、わが党の浜野喜史参議院議員が、自然エネルギー財団の執行役員がこの有識者会議の9名のうち3名も入っていると、政府と全く関係ない、政府と異なる方向性の答申を出していていると、当時の外務省に浜野さんが問うたところ、政府の考えとは関係ないという(答弁でした)。じゃあ何のためにやっているんだという話です。
 加えて河野さんは防衛大臣になったときも、令和2年から防衛施設の電力をできるだけ再生可能エネルギーにするという方針を出し、一部は5割近く再生可能エネルギーになったということです。防衛施設に対する電力の安定供給はきわめて重要ですし、民間企業が入った場合、どこの駐屯地、どこの基地で、どれだけどのタイミングで電力を消費しているかは防衛秘密にもかかわる問題です。少し仲間に調べてもらったところ、再エネ率が100%の基地や駐屯地がけっこうあります。その中の一部は外国の会社が入って、華僑の方が一番の大株主という実態も判明しています。まさに国家安全保障、エネルギー安全保障にも直結する問題です。これこそ真相を究明しなければならないと思います。
 なぜ河野さんがこの自然エネルギー財団なる組織をたびたび重用するのか、なぜ大林ミカさんなる方を使われるのか。ご自身からの発想なのか、または政府からのアイディアで使っているのか、これを明らかにする必要があると思います。なぜこの組織、この個人を選ばなければならないのか。これは政府や大臣に説明責任があると思います。そして私はこの大林ミカさんなる方をよく存じ上げないですが、どんなに調べても、どこで専門性を身につけられたのか、どこで学術的研究をされたのか、学位をどこで取られたのか、どこの大学に行ったのか、行っていないのか、全然情報が出てこないです。いまセキュリティクリアランスの議論をしようとしていますが、この方は経済産業省や金融庁やいろいろなところに出てきていますから、しっかりと身元の確認をする必要があると思いますし、その説明責任は内閣府なり大臣にあると思います。この大林ミカさんがどういう学歴でどういう専門性をもって来られた方なのか、税金を使ってやってきた話ですから、我々立法府に対して説明を求めたいと思います。セキュリティクリアランスの問題がこれから佳境に入る中で、政府がこのようなことをやっているのでは話になりません。しっかり説明責任を果たしていただきたいと思います。