国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2024年3月15日)

【冒頭発言概要】

 昨日参議院でも政治倫理審査会が行われまして、案の定というか、残念ながらというか、何も明らかにならなかった。むしろ逆に疑惑が深まったと思います。ただ一つだけ明らかになったことがあるとすると、政倫審が何の役にも立たない、真相究明をできる場ではないということです。衆議院の4名と参議院の1名、安倍派5名が出たわけですが、誰かが嘘をついているか、全員嘘をついているか、本当にそこだけエアポケットのように記憶がなくなったか。これはもう次のステージに行かざるを得なくなるかもしれません。つまり参考人招致であるとか、証人喚問であるとか。玉木代表も申し上げましたが、国民とすると次のステージを求めていかざるをえないと思います。
 18日の月曜日に下村博文議員が政倫審に応じるということです。ぜひ下村議員には、全てを包み隠さず、本当のことを話してほしいと思います。ここで何かが飛び出るのか、またぞろ同じような木鼻答弁で逃げ切ろうとするのか。ただ、下村さんご自身から出たいと、止められたという報道もありますが、にも関わらず出るとおっしゃったので、私は何か新しい情報が出てくることを期待したいと思います。
 参議院では、議決をしています。自民党も賛成をして、31名プラス1名、合計32名の議員の政倫審への出席を求める議決をしています。自民党も賛成しています。だったら全員出てくるべきです。これは参議院自民党の自己矛盾になります。しっかりと真相究明、引き続き求めていきたいと思います。

 春闘が、第1ラウンドの大手が終わり、連合が目標とされていた5%を概ね大企業は相次いで達成したというニュース、ほっとしました。満額回答が8割以上あったということですから、大きな前進だと思います。
 ただ、これからが本番です。勤労者の7割を占める中小企業の春闘はこれからですから、我が国の底上げ、暮らしの底上げ、可処分所得を上げる春の戦いはこれからが本番だと思います。経団連の十倉会長、芳野連合会長、岸田総理が妥結日に三者集まって政労使会談をやっていましたが、お互いに成果を確認し合うだけではなく、これからが本番です。ここからもう一度しっかり三者が集まって、中小企業の賃上げ、そして価格転嫁を含めた現場の毛細血管の先の先まで、暮らしを底上げする、賃上げするというメッセージを来週以降しっかりと出してほしいと思います。政労使会談のみならず、芳野さんと岸田さんの政労会見もやってもいいと思います。物価上昇率が賃上げ率を上回っていますから、中小零細企業やフリーランスの方々の賃上げ、給与アップ、ここは極めてわが国の経済の正念場であると思いますので、三者にもう一度ギアを上げて暮らしの底上げの後押しをお願いしたいと思います。

 三点目、我々の政調会議でセキュリティクリアランスの議論を始めておりますけれども、先週も申し上げましたが、いくつかの問題点があります。一つはセクシャルビヘイビアーの問題、つまり外国からのハニートラップ等々にかからないように、そういったこともしっかりチェックする必要があると思います。また、適性検査に政治家、つまりは大臣・副大臣・大臣政務官が適用除外になっています。政治家といえども、いやむしろ政治家だからこそ、これを適用除外するのではなく適性検査をやって、引っかかる政治家にはその任に就かせないことが大事だと思います。あえて固有名詞は申し上げませんが、中国のハニートラップにかかったという報道もあり、その女性が後に詐欺で逮捕されると、それが副大臣経験者でした。もう由々しき問題です。かの国はいろんなことをやってまいります。そういったハニートラップ等々にかからないように政治家もしっかりと、とりわけ政務三役は秘密情報にも接するわけですし、ましてや行政のトップにいるわけですから、大臣・副大臣・政務官もセキュリティクリアランスの対象に私は加えるべきだと思っています。
 また来週以降、予算が大詰めになりますし、年度末は日切れ法案等も目白押しですから、しっかりと立法府として、「対決より解決」の姿勢で引き続き厳しいところは厳しく、建設的な部分は建設的に国民民主党として議論していきたいと思います。