国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2023年12月8日)

【冒頭発言概要】

 昨日夕方、新橋駅前SL広場で、芳野連合会長と立憲民主党の泉代表とともに、「ステージを変えよう」ということで、来年春闘での賃上げに向けた演説を行いました。多くの働く仲間や通行人の皆さん、メディアの皆さんもご参集いただき、訴えをさせていただきました。今年、30年ぶりの賃上げを獲得しつつも、物価高で実質賃金がなかなか上がりません。暮れの速報値では若干消費が冷え込んできていると、つまり物価高に勝てていないということだと思います。来年の春闘に向けて、連合は5%以上の賃上げを目標とおっしゃっています。それを達成すると同時に、労働組合のない中小企業や、私の住んでいる地方にも、賃上げ・好景気が波及するようしっかりがんばっていきます。

 さて、今日は終盤国会、衆参で予算委員会がありました。衆議院では田中けん議員、参議院では芳賀道也議員が質疑に立ちました。可処分所得のアップを考えても、我々がずっと訴えてきたトリガー条項凍結解除、いよいよ実務者協議が始まりますので頑張ってほしいと思います。
 一方で、パーティー券による裏金問題、これは看過できないです。答弁を聞いていても「答弁を差し控える」とか、全く答弁になっていないです。具体的な名前も出てまいりました。官房長官の名前も上がってきて、何を聞いても「答弁を差し控える」ということですが、これでは国民は納得しないと思います。
 トリガー条項を凍結解除して減税によってガソリンを下げるというのは、補助金ではない形でガソリン代を下げるということです。補助金行政に依存した日本政治のあり方、さまざまな業界団体含めて税金が漏れ、パーティー券に変わっていくと。ある意味、トリガー条項とパーティー券、裏金の不正問題、脱税問題はコインの裏表だと思います。目に見えない補助金ではなく、目に見える形でガソリン代を安くすることをしっかりしなければいけないと思います。改めてこのパーティー券の問題、不正問題を見るにつけ、トリガー条項の凍結解除が必要だと思いました。
 この話は岸田内閣の存亡にかかわると思います。あまりに政局観が欠如しています。昨日になって総理が派閥を離脱するというこの間の悪さ、それなら最初から派閥から抜けておくべきです。この局面にきて、派閥を抜けて覚悟を示すと言うけれど、逃げているように見えます。あまりにもタイミングが良くないと思います。政治家には3つの目が必要だと言われます。地べたを這って隅々まで見回す虫の目、大局に立って全体を見回す鳥の目、そして流れる川、政局をしっかり見る魚の目。岸田さんを見ていると、鳥の目と魚の目は少し濁っているかなと。
 そして、タイミングです。いろいろなことを挙げますが、やるのかやらないのかわからない。トリガー条項も、与党に指示をするということは「やる」ということです。毅然と政治決断して、それを示さなければだめです。もしこのトリガー条項があいまいになると、政局もダメ、政策もダメということになります。我が党は礒﨑哲史議員が実務者としてこれから議論に入ります。集めた税金を使う側ではなく、働いて税金を払い、ガソリン税を払っている国民のサイドに立って、トリガー条項の凍結解除にこだわっていきたいと思います。