ニュースリリース
【談話】ALPS処理水の海洋放出開始について
【談話】ALPS処理水の海洋放出開始について
令和5年8月24日
国民民主党エネルギー調査会長
衆議院議員 浅野 哲
政府は8月22日、東京電力福島第一原子力発電所で発生するALPS処理水の取り扱いについての関係閣僚会議を開催し、今月24日の午後に海洋放出を開始することを決定した。
ALPS処理水は、我が国が開発した「多核種除去設備ALPS(Advanced Liquid Processing System)」を用いて、東京電力福島第一原子力発電所内で発生した放射性物質で汚染された水(汚染水)から、トリチウムを除く62種類の放射性物質を国の安全基準を満たすまで取り除く処理を行った水(ALPS処理水)である。ALPS処理水の海洋放出は、その処理水を海水により十分に希釈することで、同発電所が平常運転していた時と同じ水質基準(1,500ベクレル/L以下)を満たし、かつ、年間放出量についても平常運転時と同じ約22兆ベクレル以下に調整しながら放出を行うものであり、先般、国際原子力機関(IAEA)から国際的な安全基準にも合致していると結論づける報告書が出されたことや、韓国や台湾などの周辺国にも理解が広まっていること等をふまえれば、今回の政府の判断は、科学的・技術的基準と客観的評価に基づく適当なものである。
今後は、政府および東京電力に対して、周辺海域のモニタリングを継続的に行って結果を公表するなど、国内外の理解を得るための徹底した情報公開と丁寧な説明を継続することや、漁業者等関係者に寄り添い風評被害対策に万全を期すこと、また、同発電所事故の対応にあたっている人々の安全かつ円滑な作業環境が保たれるよう必要な措置を講ずること等を求めていく。
以上