玉木雄一郎代表（衆議院議員／香川2区）は10日、富山県富山市を訪れ、県連大会及び街頭演説会に参加した。

　玉木代表は富山県連2023年定期大会にて時局講演を行い、「日本を取り巻く環境が変化する中で、政治の枠組みは変わらず、日本の停滞に繋がっている。我々が『新しい答え』を示すことこそが日本にとって意義あることである。例えば、入管法の議論では、ただ反対するのではなく、附帯決議を付けることで、政府案を改善することができた」と国民民主党の姿勢について述べた後、「税収が増えている今、増税や社会保険料の引き上げをやるべきではない。とにかく働く人の賃金を上げなければならない。名目賃金上昇率4%が続けば、賃金を倍増させることができる。実質賃金の低下率と出生率の低下率の相関係数は0.93である。出生率を上げるためにも、政策を総動員して持続的な賃上げに全力を尽くさなければならない。この国の未来にとって必要なことを一つ一つ実現していく政治勢力が必要である。皆さんとともに新しい政治をつくっていきたい」と決意を述べた。

　県連大会後には街頭演説会が行われ、玉木代表は「都会で生まれた子どもと地方で生まれた子どもに格差があってはならない。地方出身学生の仕送り負担軽減のため、年間の仕送り額を所得控除の対象とするような『仕送り控除』制度を創設し、地方の若者が学びを諦めなくなる社会をつくりたい」と地方と都会の格差について触れた後、「奨学金の返済免除により、若者の経済的負担を軽くし、望めば結婚ができる環境を整える必要性がある。国民民主党は、『現役世代・若者が頑張れば報われる、みんなで一緒に上に行ける社会』を取り戻したい」と力を込めた。