国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2023年5月12日)

【冒頭発言概要】

 国会も土日を除くと実質残り一か月となり、後半国会大詰めになってまいりました。条約と予算を除いて、衆議院から参議院にボールが渡り、いよいよ出口のさまざまな駆け引きや本格的な議論が行われます。今国会ではGX法で、私が参議院国対委員長だったときのIR法案以来で、二院制の意義を発揮し、衆議院で通った法案を参議院で修正して衆議院に送り返したことがございます。後半国会、参議院も緊張感を持って事に当たっていきたいと思います。

 昨日、国民民主党が外国人土地取得に関する法案を大塚政調会長を中心として参議院の方に、議員立法で提出しました。
 本日は日本維新の会と話し合い、自動車盗難等に関する法律案を共同で提出しました。昨今自動車盗難が頻発していると同時に、いわゆる小売店舗における集団窃盗、とりわけ化粧品や衣料品を、特定の国の方が日本に来て大量に窃盗して転売することがございます。自動車のみでなくこうした組織的な窃盗が増えていますので、自動車や小売店の集団窃盗に対する議員立法を提出しました。
 したがって、今話題となっている外国人の土地の問題と自動車窃盗等の問題について、来週以降、大塚政調会長と維新の音喜多政調会長中心に勉強会を開くことになりました。我々は対決より解決ですから、しっかり問題提起していきたいと思います。

 今日参議院で入管法の審議に入りました。衆議院の段階で、政府・自民党の寛大なるご理解と立法府の努力があり、立憲民主党の寺田学先生も野党第一党の法務の責任者として頑張って交渉していただいて、修正案がほぼまとまっていました。つまり、今の政府原案に加え、いわゆる第三者機関を設けてしっかり審査していこうという点と、日本に来ている外国人の方で、日本でお子さんを出産し、日本で生活しているお子さんが少なからずいますから、こういったお子さんの人権問題を考えて、子どもの権利を最大限配慮するという点。この二つのたいへん重要な修正を政府与党、自民党から勝ち取って参議院に送る予定が、野党第一党が最終的に反対に回ってしまいました。おそらく参議院で議員立法を出したかったからでしょう。各政党の判断は各政党の判断ですが、まさに対決より解決で、自民党の責任者、立憲民主党の責任者、そして国民民主党、公明党、日本維新の会等々が100点満点でなくても大きな前進を勝ち取る寸前だったのに、結局これが反対に回って、政府・自民党もそれなら修正議決できないということで、原案のまま参議院に送られました。参議院でも修正したいと頑張っていますが、一回こうなるとなかなかハードルが高いと思います。立法府ですから、議論する政治家の立場の議論ではなく、この法律を適用されるであろう日本にいる外国人やそれに関係する人々の立場に立って当事者意識を持ったら、少しでも修正した方がいいと我々は思いましたが、残念ながらそうなりませんでした。立憲民主党の寺田学先生の名誉のために申し上げますと、寺田先生も本当に悔しがっていたという話を同僚から聞きました。これは駆け引きですから、詮無いことですが、引き続き少なくとも国民民主党は対決より解決で、しっかりやっていきたいと思います。

 衆議院を歩きますと、解散の風とまでは言いませんが、解散の香りが漂ってきているようにも思います。サミットが来週末から三日間行われますので、それによって岸田総理もどこかで決断をする要素が政局的、政治的にも出てくると思います。幹事長の私が選対の責任者を兼ねていますから、我々は小さな政党ですが、いつ解散総選挙が起こってもよいように、玉木代表や選対委員長代理の浜野喜史先生とともに候補者の擁立を加速したいと思っています。統一地方選挙では議席が概ね1.4倍に増えました。これから秋にかけて東北地方の選挙がやってきますので、しっかりと被災地に寄り添って、東北地方の統一地方選挙の候補者発掘と勝利に向けて、衆議院選挙と並行してやっていきたいと思います。