国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 代表定例会見(2023年4月25日)

【冒頭発言概要】

 スーダンの首都ハルツーム市内で退避を希望していた日本人関係者の退避が無事完了したということです。政府の対応と、現地の大使館の方を含めた関係者の尽力に敬意を表します。一応全員退避したということですが、まだ仮に希望者がいるとすれば安全な退避をぜひ実現してもらいたいと思いますし、そのための万全の対応をお願いしたいです。ジブチに自衛隊の輸送機が離発着するということで、現地政府にもたいへんなご協力をいただいたことに敬意を表します。また、こうしたいざというときに自衛隊が使える前線の基地があるということは非常に重要で、これは常日頃からの連携の賜物だと思いますので、そこは政府の対応を評価します。

 次に、先般行われた補欠選挙と統一地方選挙後半戦について、我が党が擁立した千葉5区の岡野純子は残念ながら当選できませんでした。負けは負けなので、結果をよく分析したうえで、さらなる党勢拡大、議席獲得に何が必要なのかしっかり分析したいと思います。一方で、負けは負けですが、NHKの調査で30代の支持が一位、10代、20代も自民党に次ぐ二位でした。従来から若年層の支持が比較的厚いと言われてきましたが、そういった傾向が出てきたことは良かったと思います。一方で40代、50代以上の支持が伸び悩んでいることは我が党としての課題だと思っています。次の衆議院選挙に向けて、この課題克服に取り組んでいきたいと思います。無党派についても、立憲民主党に次ぎ、自民党に匹敵する、あるいはそれ以上の支持を岡野が集めたことも良かったと思います。今飛ぶ鳥を落とす勢いの維新を上回ったのも、我が党にとっては一つポジティブな側面なのかなと思います。ただ、繰り返しですが負けは負けです。たいへん良い候補者を擁立したにもかかわらず結果を出せなかったことは、党の地力が弱いということに尽きます。今回の選挙結果をしっかり分析して次に繋げていきたいと思います。

 後半戦の統一地方選挙ですが、我が党の公認・推薦候補は121名が当選ということです。選挙前が79名でしたので約1.5倍に増えております。特に東京では14名の議員だったものが30名に増えておりますので、ここは倍増、2.1倍になっています。私も東京都内を回りましたが、かなり若年層中心に手堅い支持になってきていることは感じています。練馬区、文京区では並みいる他の大きな政党を抑えて、我が党所属議員がトップ当選しておりますし、新人でも上位に入る議員が出ておりますので、四年前とはかなり様子が変わってきております。こうしたところを確実に党勢拡大に繋げていきたいと思います。前半戦が52議席から62議席で1.2倍、後半戦が79議席から121議席で1.5倍です。非改選もありますし、東北をはじめこれから選挙の地域もありますが、前後半合わせて約1.4倍になっています。東京は2.1倍になっていますので、こういったところをさらに着実に広げてたいと思います。

 東京で倍になった要因の多くは、積極的に候補者を擁立したことだと思います。擁立した数以上には増えないので。東京では30名擁立して3名落選、1割落ちて9割の当選率でしたが、それにしても立てたからこそ倍になりました。全国的にも、国民民主党の支持があるにもかかわらず、受け皿を作り切れていないというご批判もたくさんいただいております。我々としては積極擁立をこれからも行っていきたいと思います。衆議院選挙がいつあってもおかしくない状況になってきたと思います。すでに榛葉選対委員長のもとで衆議院選挙に向けた候補者擁立を積極的に行っております。若い人を中心にかなり公募にも来てくれていますが、改めて、来る衆議院選挙に向けた全国的な候補者公募キャンペーンを展開したいと思います。山形県のように既に政経スクールを行いながら候補者の発掘、擁立を行っている都道府県もありますが、党本部としてもこうした政経スクールの開催などを通じて候補者の発掘を行い、また私も全国を回ろうと思っています。参議院選挙の後、候補者公募キャンペーンで全国を回りました。今二巡目に入っていますが、今回の全国の選挙結果も分析しながら、衆議院で議席が取れそうな地域を中心に改めて衆議院選挙の候補者発掘キャラバンを行い、私自身止まることなく全国を回りたいと思います。その中で経済や政治のスクール的な勉強会や講演なども組み合わせながら、積極的に次の衆議院選挙に向けた候補者発掘を行っていきたいと思います。当面は、5月21日に足立区の区議会議員選挙が予定されています。我が党としては長谷川たかこ(現職)をすでに公認決定しましたので、絶対に当選させるということで、私もゴールデンウィーク返上で応援に入りたいと思います。とにかく一議席でも多く国民民主党の仲間を増やしていきたいと思います。