ニュースリリース
国民民主党 代表記者会見(2021年10月7日)
【冒頭発言概要】
今日は先ほど、静岡県の参議院の補選の出陣式に出席してまいりました。山﨑慎之介候補、国民民主党も推薦をしております。党を挙げて当選に向けて取り組みたいと思います。この選挙は、岸田内閣が発足して初めての国政選挙なので、来る衆議院選挙に向けた前哨戦の位置付けだと思っております。ここで勝つことができれば、これは野党にとって非常に大きな弾みになりますので、国民のための政治を取り戻すそのきっかけとなるスタートとなる選挙にしていきたいと思います。
岸田内閣の発足に至る経緯を見ますと、結局菅さんのままでは次の選挙に勝てないということで、自民党内で引きずり下ろされる形で菅総理が辞め、岸田政権が発足したので、党利党略の動きではなく、国民のための政治を取り戻すことができるような戦いにしていきたいと思っております。それと自民党広島県連の幹部が岸田総理に対して河井案里さんの選挙に投じられた1億5000万円の説明が無く、広島県民や国民が納得していないということで説明を求める申し入れを行いました。国民からの信頼を回復するということが岸田内閣発足の一つの大きなテーマでありますけれども、身内も納得していない、つまり自民党の広島県の幹部でさえ信頼が回復していないということを主張しているわけですから、きちんと応えるということが信頼回復に本気で取り組むかどうかのひとつの基準になると思います。しっかりこれ注視をしていきたいと思っております。明日、所信表明演説がありますが、その中でも信頼回復の具体的な取り組みについて語られると思いますので、そこで何をまず語られるのか、しっかりと我々も耳を傾けたいと思いますし、それを受けて私も代表質問に立ちます。これからの岸田政権の方向性を、国会での議論を通じて明らかにしていきたいと思っています。
また、岸田政権発足にあたって、成長と分配の好循環というのが1つの柱になっております。当初のオリジナルのアベノミクス3本の矢が出てから数年が経ち、あまり効果が出てない、あるいは安保法制で支持率が非常に下がった中で出てきた「新3本の矢」だったんですが、その中で言われたことがまさに今回の成長と分配の好循環でした。中身は大きく3つあって、600兆円のGDPを達成目標と、希望出生率1.8、介護離職ゼロ。この三つとも達成できないんですよ。その上で岸田さんからまた同じような成長と分配の好循環というスローガンが出てきたということです。その政権の重要な位置を岸田さんも占めておられたと思いますが、過去の反省と総括なしに同じキャッチフレーズを言われても、一体何をするのかということは非常に我々も疑問を感じます。こういった点を代表質問の中でも明らかにしていきたいです。
ちなみに、2016年の参議院選挙の公明党の重点政策などにも成長と分配の好循環ということが出てきますが、与党としてこの間、成長と分配の好循環に努めてこられたはずが成果は上がっていません。これまでと同じことを岸田さんに言われても、果たして日本は成長するのか、この長期低迷をいつ抜け出せるのか疑問を感じざるを得ません。ここは特に質問していきたいと思っています。
最後に、ガソリン価格が急騰しております。リッター160円ということになっておりますけれど、民主党政権のときに法律を変えて、ガソリン価格が3ヶ月連続でリッター160円超えた場合には、上乗せされている税の税率を下げて、ガソリン価格を下げるというトリガー条項というのを法律に入れましたが、東日本大震災の復興財源を調達するということで、そのトリガー条項が凍結されたままになっています。
今このコロナからの復興という極めて重要な時期に、この交通運輸関係の分野が非常に影響を受けていますので、この160円を超えるような状況が続くようであれば、この凍結されてるトリガー条項の凍結を解除して適用すべきだと思います。このことは国民民主党として岸田内閣に正式に求めていきたいと思います。特に、地方の方は車に乗らなければ生活できない、移動できないということですので、私の地元の香川もそうですが、このガソリン価格の急騰は、地方経済と生活にものすごく大きな影響を与えています。ただでさえコロナで傷ついてなんとかとか復活しようとするときに、このガソリン価格の高騰は、円滑な回復を妨げる要因になる可能性がありますので、この凍結されているトリガー条項の解除適用を岸田内閣に強く求めていきたいと思っております。
以上