ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2024年10月4日)
【冒頭発言概要】
石破新総理の所信表明がありました。多くの皆さんが石破総理に期待していたにもかかわらず、総理になる前から、総裁選挙が終わった途端にオウンゴールの連発です。言っていることとやっていることがあまりにも違いすぎて、自民党を支持した方、もしくは自民党に期待していた方、石破さんに期待していた方もがっかりじゃないですか。予算委員会やらなきゃおかしいと言った人が予算委員会をやらなかったり、総裁選挙のライバルに対して「ルールを守れ」と言ったら自分が全くルールを守らなかったり。
裏金問題はまだ終わっていないです。何度でも申し上げますが、先の国会で百点満点の法改正だといった政治資金規正法が全くのザル法ということを総裁選挙で多くの候補者が認めたんだから、この国会を9日で閉じるのではなく、政治資金規正法の再改正をやるべきです。
能登半島が大変なことになっていますから、被災地の皆さんに寄り添うために、予備費でちょこちょこっとお金つけるんじゃなくて、補正を組んで審議をして予算を通す。与野党一つになって能登のために今何をするべきなのか。補正を組むべきです。能登半島は今、選挙どころではないと思います。投票所に行く道すら寸断されているんですから。選管の皆さんだって被災されているんですから。(総理は)「納得と共感」と今日おっしゃっていましたが、全く納得できないし、共感なんて全然できない。
さらに所信表明を聞いてとても残念だったのが、総理が総裁選挙のときに訴えた目玉の政策が一つも入っていなかった。ご自身の専門分野である安全保障の「アジア版NATO」、日米地位協定の改定、一言もなかった。夫婦別姓も(総裁選時に)おっしゃっていた。これについても全く言及がなかった。こういったものに期待して石破さんに投票していた自民党員や党友の皆さんは、約束が違うって話じゃないですかね。決選投票をともに戦われた高市早苗先生にも大変失礼だと思います。自分自身が総裁選挙で訴えて、曲がりなりにも逆転勝ちとは言え勝ったなら、これをきちっと所信表明に入れるべきです。
また、マーケットの評価は厳しかった。石破ショック。円高株安、2000円以上一気に先物が下がりました。国民民主党の経済政策に、自民党の中で一番近いのは高市早苗議員の経済政策でした。そういった意味では早速、市場の反応で若干言動を修正してるようだけれども、ぶれぶれです、石破さん。週明け、衆議院で玉木代表が、参議院では私・榛葉賀津也が国民民主党を代表して代表質問をやりますが、厳しくやっていきたいと思います。
「国会でしっかり審議しなきゃいけない、予算委員会を開く」とご自身で明言してたんです。小泉進次郎さんがすぐに解散すると言ったら、それに当てこするように小泉さんの言動を意識して、予算委員会をやるべきだと言ったのは石破さんなのに。石破さんなら自民党を変えてくれるかもしれないと思って期待したわけでしょう。自民党を変えるどころか、古い自民党に完全に取り込まれている。石破はもう終わっているって言われるよ。
予算委員会をやらないと言う。考えられますか、新総理で。国民は総裁選挙に1票入れられない。自民党員しか投票できないんだから。今度総理指名で総理になったけれども、これは国会議員だけで決める。ほとんどの国民・納税者が、石破政権はどういうものか知りたいんです。本会議や党首討論だったら総理にしか質問できない。岩屋外務大臣はどういう考えなのか。中谷防衛大臣はどういう考えなのか。初入閣がゴロゴロいる。そういう大臣は何を考えてるのか聞きたいでしょう。何も聞かずに選挙やる。逃げないでしっかりと議論してほしいと思います。本当にがっかりです。
党首討論でごまかして、45分でしょう。参議院で国家基本政策委員会の会長は維新の浅田先生です。理事は3人います。与党1人、松山政司参議院幹事長。野党は筆頭理事が国民民主党の榛葉賀津也という人で、その次の共産党の小池晃という人だから、これはしっかり時間を取らせてもらう。しっかり自民党は時間を確保して、立憲民主党もぜひ、会長は維新で理事が国民と共産で立憲は入っていないけれど、国対委員長は立憲民主党が野党第一党だから、立憲民主党の国対の交渉力が試されるので、変な妥協を自民党としないようにしてほしいと思います。