ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2023年11月17日)
【冒頭発言概要】
エンゼルスの大谷選手が二度目の満票でのMVPということで、同じ日本人として誇りに思います。大谷選手の活躍に、世界中の野球ファンのみならず多くの方々が勇気づけられたと思います。時を同じくして岸田総理も訪米し、中国の習近平・国家主席と会談を先ほど終えたと聞いています。結果は報道でしか知りませんが、福島の海産物・農産物に対する規制、そして今中国に不当に拘束されている邦人も少なからずおります。そうした身近な我々に直結した問題から国際情勢まで、さまざまな交渉があったと思います。帰国されて、我々にその成果なり内容をつまびらかにしていただきたいと思います。
15日には政労使会議が行われました。前回は8年ぶりに開催された政労使会議でしたが、連続して行われました。前回は我々や連合から積極的に働きかけた結果行われましたが、今回は総理自らが先頭に立って、来年春の賃上げに全力を傾けるということを具体的に明言されました。持続可能な賃上げ、元気な日本経済を取り戻すために引き続きそれぞれの立場で頑張ってほしいし、我々もそれに冷や水をかけないように後押ししていきます。できれば久方ぶりとなる総理と芳野会長の政労会見を実現し、政治も労働組合も本気になって賃上げを継続するというメッセージを発してほしいと思います。税金をしっかり国民に還元して消費を喚起し、持続的な経済成長を取り戻していくことが大事です。
私もこの世界に来て23年になります。役所も国会議員もそれぞれ一生懸命頑張っていますが、与党の政治家にはおおむね二種類いて、常に財務省の思うように動く政治家と、そうならない政治家があると思います。財務省もこの国のため、財政規律や安定した税収のためがんばっていることは承知していますが、やはり政治が大局に立ってきちんと政治決断することが大事です。少なくともこの二種類で言うと安倍元総理と菅前総理は後者、なんでも財務省の言うとおりにならず政治決断する政治家だったと思います。岸田総理も税収増を国民に還元するとおっしゃりましたが、残念ながら総裁の部下でもある党の税調会長が「相場は一年限定だ」と言ったり、国民に還元すると言ったら財務大臣が「原資はない」と言ってみたりです。
少し岸田総理もかわいそうだという気がする一方で、総理のリーダーシップが問われていると思います。トップの責任、特に政治のトップの責任は、決断と、その結果に責任を取ることです。国民のための税の還元、とりわけ生活減税、トリガー条項の凍結解除含めたガソリン減税を含めて総理が決断していってほしいと思います。岸田総理の支持率が伸び悩んでいるのはひとえに、この決断と国民に対する力強いメッセージ、こういったものだと思います。私は建設的な野党として、「対決より解決」を標榜している国民民主党として強くそれを感じます。今アメリカに総理が行っています。政局は水際までです。日本を出て、日本の代表として外交をする以上、党派を超えてそれをしっかりと見守り支えることが大事だと思います。一方で、度重なる政務三役の不祥事、情けないことが続いています。こういったことには毅然と対応していきたいと思います。
最後に、今埼玉県の桶川市で市議会議員選挙を行っていて、国民民主党公認で新人候補の近本あんなさんがとても頑張っています。いよいよ明後日19日が投票日です。玉木代表も応援に入っています。明るく元気な近本あんなさんですから、残り数日になりましたが全力で頑張って、われわれも一丸となって桶川市の近本あんなさんを応援していきます。