ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2024年9月11日)
【冒頭発言概要】
2001年の9月11日から23年が経過し、ちょうどそのとき私は初当選で、初めて国会議員になったその数か月後にこの9.11同時多発テロが発生し、日本人24人を含む3,000人もの方が犠牲になられました。けが人を加えると相当数の被害が出たわけです。その今日、アメリカ大統領選挙のテレビ討論、前大統領のトランプさんとカマラ・ハリスさんの討論を若干先ほど見ていましたが、非難の応酬です。もう少し建設的な議論をアメリカの国民も聴きたいのかもしれませんが、最近アメリカはこういう選挙が続いています。いずれにせよ、この11月のアメリカ大統領選挙の結果がウクライナ、ガザ、そして台湾周辺の問題に大きく影響を及ぼしますし、これからの世界経済や世界の繁栄、安定、日米関係を考えるととても重要な大統領選挙になると思います。しっかりと議論を注視したいと思います。数日後には副大統領候補の討論もあるようです。かつて以上に副大統領の存在が注目され、ラストベルトといわれた中西部の票がどうなるのか、その点も注目していきたいと思います。
それに先んじて、我が国でも大きな党内選挙が二つ行われています。私の地元、静岡の上川陽子さんもこの後、1時半から記者会見をやるようです。9人ですから、何がどうなるのか分からないんだけれども、本当に勝ちに行くのか、とりあえず参加することに意味があると思うのか、決選投票になることは間違いないですが、史上最大の15日間という選挙です。ここのところ報道を見ていると、いろいろなテーマが出てまいりました。突然、解雇規制の緩和の問題を言い出したり、夫婦別氏制度も注目されているようです。下馬評と蓋を開けてみた結果が、15日間という長さゆえにどう影響するのか、注視しなければならないと思います。
ただ気になるのはやはり、この総裁選挙がなぜ行われるのかというのは、裏金問題です。昨日も私の地元の塩谷立先生が引退を表明して次の選挙に出ないという会見をされました。先の国会で政治資金規正法を修正して、百点満点と言ったんです、自民党は。百点満点の修正だと。ところが総裁選挙になったら、政策活動費を廃止します、文書交通費を公開しますとか、各陣営がいろいろなことを言っている。全然百点満点ではなかったことを自らカミングアウトしています。
ある候補者は、総裁になったらすぐ解散して信を問うと言うけれど、何を国民に問うのか、予算委員会もやらずに。野党の声は国民の声ですから。新しい総理総裁が新閣僚を連れてどういう国づくりをしたいのか、通り一遍の代表質問でお茶を濁してすぐ解散などということがあるわけがないです。少なくとも衆参それぞれ数日間予算委員会をやる。各政党が政治資金規正法をより厳しくすると、自民党が言ってるんだから、やるやる詐欺では困るので、これを実際に次の国会で成案化する。もしくは文書交通費の100万円の開示は今からでもできる、今月からでもやったらいい、それもやらずに「あれもやります」「これもやります」ときれいなことを言って、なんとか新しい総裁で国民の目を逸らしてすぐ解散をやってしまえと、これは国民は許さないと思う。これだけ「政治とカネ」の問題を各陣営がおっしゃっているなら、次の国会でまずは政治資金規正法を改正して、より厳格な、裏金づくりができない制度、透明性と説明責任を国民に果たせる制度を作ってから、解散をする大義があるならそこから解散するのが筋です。この政治資金の問題に言葉だけでお茶を濁して、国民が忘れるのを待とうなんてことは許されないと思います。
立憲民主党さんも選挙をやっていますが、昨日今日の新聞でそれぞれの推薦人が、推薦人になったにもかかわらず、その候補者に投票しませんと言っているようです。これいいのかね本当に。推薦人ロンダリングみたいな。自民党の中でも、数が足りなくて推薦人のやりくりをする事例はあると思います。ただそのときは推薦人になったら、その人を一生懸命応援するはずです。決選投票を見越して、「一回戦は推薦人になるけれど、もし決選投票に残らなかったらこちらをやってね」というような駆け引きや水面下の交渉はあるかもしれないけれど、推薦人になった人が最初から応援しないと明言しちゃってるんだから、作戦も何もない。こういうことやってる陣営の人は勝てるわけない。推薦人自力で集まらないんだから。推薦人になった人もなった人だけど、候補者はどう思ってるのかね。(吉田候補の推薦人の)奥野さん、谷田川さん、小西さんは直接野田候補に「出てください」と直談判した三人だ。衆議院の先生方はよく存じ上げないけれども、同じ参議院の小西先生はルールや規制に厳格な方ですから、原理原則に厳しい方だから、まさか小西先生がこんなことやるわけないしどういうことなんだろうって。だから多分小西先生は気が変わって吉田晴美先生を全力で応援すると、そうでなかったら日頃の小西先生の言動と合わなくなっちゃうね。吉田晴美さん、ご自身これ了とされてるんですかね。
いずれにせよ、政権交代するとおっしゃってるから、次の総理になる人ですから。私は泉さんは頑張ってきたと思うけどね。補選3連勝、静岡県知事選で勝って、そのあとの都知事選挙で変な風が吹いてしまったけれども、これは泉健太さんのせいじゃない。運も実力で、泉健太さんが頑張っているうちにこれだけ自民党のぼろが出てきて、苦しくても踏ん張って頑張ったからこういう状況になった。政権を実際にとれるかもしれないとなったら「泉じゃだめだ」というのは可哀そうな気もするけどね。いずれにせよ、立憲さんは立憲さんの選挙をやって、私が自民党に特に申し上げたいのは、「政治とカネ」の問題を決着せずに解散なんていうのは許されないと思います。そこだけは強く申し上げたいと思います。