国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2024年5月10日)

【冒頭発言概要】

 昨夜、いわゆる政治資金の透明性を図る問題で与党が合意に至ったという一部報道がありましたが、私が見る限り9項目のうち7項目しか合意しておらず、残り2つはまだこれからだということで、これは全然合意に至っているとは言えません。
 今日も各紙で報道されていますが、読売新聞は「規制法改正案が自公合意」、朝日新聞は「急いだ自公合意残る溝」、毎日新聞が「抜本改革ほど遠く」と、朝日さんと毎日さんの見出しが的を射ています。一番大事な寄付金の公開額も折り合わず、政策活動費の公表も折り合わず、肝心なものが先送りです。日程感ありきでなんとか早く合意をした風にして、与野党でなんとか落とし所をつくろうというのが見え見えです。
 いま自民党と公明党が協議している案では、とても政治資金の透明性が確保されるとは私は思えません。加えて、確認書の提出ということが以前から出ていますが、これは結局は連座制適用の免責になるんじゃないかという話もありますし、そもそも問題になっているのは政策活動費です。この使徒を公開をしないというのはありえない話です。そして寄付金額は、我々が言っている5万円くらいに揃えるというのは当然だと思います。パーティ券も然りです。こういったものの開示をしっかりする。透明性の確保と説明責任を果たせば、問題なく政治資金を使えるということですから。
 また茂木幹事長が提案されていたいわゆる“茂木ルール”について、1,000万円までなら他の政治団体に送ることを良しとし、1,000万円以上は公開するという基準を出されましたが、例えば5つ政治団体をつくってそれぞれへの送金額が1,000万円であれば、5,000万円分が公開する必要がなくなります。極めて曖昧だと思います。
 まずは与党の中で全てすり合わせて野党に持ってきて欲しいです。来週から実際に審議が始まると思いますけれども、与党においてはちゃんと野党の声にも耳を傾けて、しっかりとしたルールをつくって欲しいです。
 今は3名しか起訴されていませんが、新しくできる規制改革のルールで、今まですりぬけてきてきた100名近い自民党の議員の方々もしっかりと網に引っかかるルールじゃないとダメです。
 やった感を見せるだけではダメだと思います。立憲民主党も日本維新の会もさまざまなコメントを出していますが、野党第一党、第二党が与党とどう対峙するのか。変な落とし所を模索するようでは本末点頭ですから。税金を払っている国民の立場に立って、厳しく対応していきたいと思います。

 2点目、ローカルの話ですけれども、決してローカルの話だけには収まらないのであえて会見で申し上げます。注目されている静岡県知事選挙が始まりました。いよいよ昨日から17日間の選挙戦がスタートしたわけですが、今日から期日前投票ができますので、是非貴重な一票を行使してほしいと思います。
 我々は、元我々の同僚であり浜松市長を務め上げられた鈴木康友さんを応援をしています。昨日は私が委員を務める外交防衛委員会が夕方の5時半頃まで開催されていたので、それから慌てて東京駅に向かい、ギリギリ浜松での第一声、決起集会に間に合いました。
 本当に多くの皆さんが来てくださって、1,800人くらい浜松駅前に揃いました。浜松駅前の集会にこれだけ集まったのは初めてだと地元の静岡新聞が言っていたので間違いないと思います。相当盛り上がった決起集会になりました。
 オール静岡と両陣営が言ってますが、自民党推薦の方のところには、自民党の国会議員と一部無所属の方が来ていたのみのようです。鈴木康友さんはまさにオール静岡。自民党の重鎮の議員から、公明党さんの支援者の顔も見えましたし、そして立憲民主党、国民民主党、連合、経済会、河村たかしさんまで来ていました。また友人代表で野田佳彦元総理大臣も駆けつけていました。そして候補者ご本人がとにかく気合の入った良い演説をしてくださいました。私は最後「ガンバロー」で締めさせてもらいましたが、良い形でスタートが切れたと思います。
 この静岡の県知事選挙は、先の3補選に続く全国が注目する選挙です。15年前はこの静岡の選挙で我々が自民党の候補者を倒し、そこから政界がぐるっと変わって政権交代の実現につながりました。静岡県知事選挙は毎回大きなターニングポイントになるので、しっかりと我々としても応援をしていきたいと思います。