ニュースリリース
国民民主党 幹事長定例会見(2024年1月26日)
【冒頭発言概要】
いよいよ今日から国会が始まりました。金曜日ですので、定例会見を始めたいと思います。第213国会、今日から始まるわけでございますが、150日間皆さんにはお世話になります。毎週金曜日、従来通り定例会見を行っていきたいと思います。
この国会は極めて重要な、わが国のターニングポイントになる国会だと思っております。大きく四つの点が注目されると思っています。一つは何と言っても、1月1日に発災をした能登半島地震に対する復旧復興をしっかりやるということ。被災された皆様、お亡くなりになったり、財産を失ったり、怪我をされたりした皆様方に心からのお悔やみとお見舞いを申し上げます。今なお被災地で懸命に頑張っていらっしゃる皆さん、ライフラインを守るためにご尽力されている、電力をはじめとするインフラの現場で身を粉にして頑張ってくださってる方々に心からの敬意を表したいと思います。少しずつボランティアや支援も入り始めたので、我々もできることをしっかりとやっていきたいと思います。まずはこの震災復興を全力でやることが一つです。
二つ目が、30年ぶりの賃上げを、ステージを変えて本格的な賃上げを勝ち取れるか。我々国民民主党は、「給料が上がる日本経済を実現する」ということを、誰も賃上げなんていう言葉を言う前から、「政党が賃上げを言うのか」なんていう話もありましたが、これをずっと言ってまいりました。デフレマインドからこの国の経済を立ち直らせると。先日も芳野連合会長と総理と経団連で政労使会議がありましたが、価格転嫁含めてしっかりと物価上昇分を上回る賃上げをやるように、継続的に政労使会議を続けていただいて、この「給料が上がる日本経済」をしっかりと本格的なわが国の潮流に押し上げるようにできるかどうか、これが二つ目。
そして三つ目が外交です。今年は1月の台湾の総統選挙に始まり、ロシア、そして9月のわが国の総裁選挙、そして11月のアメリカ大統領選挙と、世界の選挙イヤーです。しっかりと見極めて外交をやっていく。アメリカではどうもトランプさんが再選するのではないかという話もありますが、いずれにせよ、アメリカで大きな政治空白が生まれる可能性が大であります。その中で、わが国がどう世界の外交に伍していくのか。ウクライナやガザをはじめとする政治分断もありますけれども、わが国は貿易立国です。世界の安定なくして、もの作りを中心とした交流・貿易は成り立ちませんから、これをしっかりと目を凝らしていくということ。
そして残念ながら四点目が、本来やらなくてもいい政治と金の問題。今日も2時半から安倍派の会議があるようですが、もう私も23年間国会議員をやっていますけれども、こんな始まりの国会は初めてです。総理を初めとする政府四演説から国会は始まるんですが、その前にこの政治と金の問題でエクスキューズから始めるという、あってはならないような国会展開です。各委員会の常任委員長や特別委員長というのは、通常は秋の臨時国会で変わって1年間やるんですけど、1月の常会からもう委員長不在、理事が変わる、参議院は幹事長も国対委員長も議運委員長も新しくなると。私の秘書が言っていましたが、日本が心配だと。全くそうですね。自民党は岸田総理が突如、派閥を解消するなんて言い出して、連日この問題がメディアを賑わせていますが、これは派閥の問題でも何でもないです。まさに自民党という組織のガバナンスの問題、統治能力の欠如の問題です。何が問題なのか、まずはっきりしてほしいと思います。そして責任を取る人がしっかり責任を取る。自民党の中間報告も読みましたけれども、全然真相究明されていないですよ。この政治と金の問題、入りと出をはっきりして、何が起こったのか、どこに使ったのか、それを明確にすればいいだけですから。派閥の問題にすり替えないで、政倫審という国会の機関があるわけです。リクルート事件からこの政治倫理審査会が始まって、国会議員がそこに来て説明をする場があるわけですから、しっかりと衆参でこの政倫審で説明をすればいいことだと思います。
今年は辰年ですが、昭和51年のロッキード事件も、昭和63年のリクルート事件も全部辰年です。政治が内外ともに大きく動くのが辰年です。しっかりと出すべき膿を出し切って、本来やるべき震災復興と経済復興、給料が上がる日本の経済を取り戻し、対米対中含めて外交をしっかりやる、この三点に集中できる国会にしていきたいと思います。そして、その環境を整える責任は、政治と金の問題で疑惑が投げかけられている自民党にあると思っています。しっかりとこれを説明をして、早く建設的な中身のある議論ができる国会にしていきたいと思います。
最後に、今茨城県の取手市で選挙が行われておりまして、1月28日が投票日です。国民民主党の山野井隆候補、そして竹崎亮哉候補、竹崎さんは公募でわが党に応じてくれた候補でございます。ぜひ2人の当選に向けて全力で頑張っていきたいと思います。