国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2023年9月29日)

【冒頭発言概要】

 昨日、玉木代表と浅野哲議員が日立市に赴き、台風13号による被害の視察を行いました。6号や7号もそうですが、未だに先の台風の被害が全国各地で残っています。私の地元の静岡の大井川鐵道もまだ全線復旧せず、中山間地の皆さんの生活や観光列車などに大きなダメージが残っています。全国各地で同じようなことがあります。災害があった際は皆さん注目するんですが、そのあとのフォローや継続的な支援をしっかりやっていきたいと思います。

 国内外、問題山積ですが、先ほど総理が10月20日に国会を召集するというニュースがありました。早く国会を召集して、経済対策をしっかりやってほしいと思います。我々も近々経済対策のパッケージを作り、総理に要請をするつもりです。今、最終的な詰めを大塚政調会長と浜口政調会長代理がしています。国民のためになる経済政策を打ち出していきたいですし、政府与党には我々の提案を呑んでいただきたい。国民の生活を良くするためには与党も野党もないですから、足の引っ張り合いではなく、政策実現のために汗をかいていきたいです。
 特に総理がこの経済対策で、税収増を国民に還元すると発言されました。ごもっともな発言だと思いますが、であれば非課税世帯への支援だけではなく、税金を払っている国民に税金を還元していく、減税をするとしっかり打ち出してほしいです。法人税の減税も大事ですが、法人税は黒字の会社が払う税金です。困っている中小零細企業、利益の出ていない会社も恩恵を被るような施策をすべきです。とりわけ玉木代表も先日申し上げた所得税減税、そしてガソリン税の減税、トリガー条項凍結解除すると同時に二重課税を早く解消する、そして電気代も下げていく。
 そしていよいよ新聞各紙一斉に報じていますが、値上げの秋、10月1日からさまざまな生活コストが上がってまいります。昨日私も日本税理士政治連盟の大会に行ってまいりましたが、1日からインボイス制度が開始されます。複数税率なのでインボイスをやらざるをえませんが、今まで税金を払っていなかったフリーランスや中小零細企業、売上一千万円以下の方々にとっては一斉に増税です。税理士のみなさんの手間だけではなく、中小零細企業のみなさんにとっても何のメリットもないです。自民党の先生方も、一人一人個人になるとインボイス反対だと言いますが、みんな集まるとインボイスそのものなんです。これはやめた方がいいです。例えば消費税を一律8%にしてインボイスをなくす。税金を集めて使う側ではなく税金を払う側に立ったら、どういう税制が大事なのか。納税というのは平等・公平・簡素でなければならないです。
 そういったことも秋の国会前でも訴えていかなければいけない。10月20日では少し遅いですね。ただこういう数字を見ると、議論をせずに解散したいのかなと。私たちはいかなる時でも受けて立ちますが、しっかりと中身の議論ですね、どういう補正予算になるのか、ぼんやりした絵姿だけで「これでどうですか」ではなくて、しっかりと中身を詰めて補正予算を通して、国民に「こういう経済対策ですよ」と提示する。それが重要だと思います。いずれにせよ、全てにおいて「対決より解決」で、政策実現のために頑張っていきます。