国民民主党 つくろう、新しい答え。

ニュースリリース

国民民主党 幹事長定例会見(2024年4月5日)

【冒頭発言概要】

 昨日、自民党の裏金問題の処分が発表されました。ただご承知の通り、あの処分内容を見ても納得感はゼロです。真相究明がされないまま、なぜ人を処分できるのか。何の悪いことを犯し、誰が始め、どういう経緯があったのか。それが全く明らかにならないまま処分するというのは、普通ではありえません。民間であっても司法であっても、何か悪いことがあれば、事実関係を究明してから判決となります。真相が何も分からないまま処分だけが先行する、まさに処分ありきで、臭いものにふたをすればそれでいいということです。処分の基準はいったい何なのか、全く国民は分かりません。
 ここに私の地元の静岡新聞があります。「パーティー収入 裏金化か」、「ノルマ超過分を若手に還元、収支報告せず」、「パーティー券のキックバックは慣例化している」、「パーティー分の支給が数百万円に上った議員もいたが、ゼロの議員もいた」というニュースです。これは2005年3月10日の静岡新聞で、森派のことを書いています。共同通信の配信を、地元の静岡新聞が細かくディテールを書いた記事です。二十年前からこの問題が常態化していたにもかかわらず、党がこの問題を放置してきたと。もはやこれは安倍派や二階派のみの問題ではなく、自民党全体の問題といっても過言ではないと思います。つまりは、自民党の総裁であり総理であるトップの岸田さんが、どう責任を取るかということもきわめて大事だと思います。これを何もせずにスルーして、昨日の処分ではい終わりと、まさに不適切にもほどがあると言わざるを得ないと思います。
 そして昨日、二人だけに離党勧告が宣言されました。二人の対応は分かれました。潔く離党届を出された世耕前参院幹事長と、おかしいではないかと、徹底的に戦うとおっしゃっている、私の地元の静岡8区の塩谷立議員と。自分たちは間違っていない、徹底抗戦する、フェアではないと。これも一つのあり方だと思います。塩谷さんには、もしおかしいと思って疑義があるなら、徹底的に戦って事実を明らかにしていただきたい。全てをお話になって、オープンにして、真相究明に最後の政治生命をしっかりかけていくべきではないでしょうか。

 もう一点、まことに残念な話ですが、私の地元の静岡県知事が突如辞意を表明されました。いつも暴言を吐いては謝罪をし、失言をしては反省したといって、15年間その繰り返しでしたが、今回はいささか看過できない言葉でした。「野菜を作ったり、牛を育てたり、ものをつくったりする人と違って、あなた方はこの県のシンクタンクだ」という趣旨のことをおっしゃいました。本当に残念きわまりない思いです。ご本人は言葉のあやといいましたが、私も文字起こしを全部読みましたけど、どう見てもメディアが切り取ったり、言葉のあやではないと思います。未だに陳謝と発言の撤回がないようでございますが、辞めると言った方にはどうこう言うつもりはございません。
 いま県民と県政との信頼関係が地に堕ちています。静岡県の政治にかかわる全ての者が、与野党含めて、国・地方含めて、行政にかかわる役所のみなさんを含めて、しっかりと信頼関係に汗を流さなければいけないと思っています。静岡県の自民党のキックバックの塩谷さんに始まって、宮沢(博行)さんが全てぶちまけるという話もありましたが、県政国政ともに信頼が失墜しています。信頼の立て直しに私もしっかりと、仲間とともに汗をかいていきたいと思います。