ニュースリリース
国民民主党 代表定例会見(2023年9月12日)
【冒頭発言概要】
先般岸田総理が出席してG20が行われました。中国の習近平国家主席やロシアのプーチン大統領が参加しない中でのG20で、文書をまとめるかどうかが大きな争点でした。比較的早期に文書をまとめることができたことは良かったです。ただ、議長国がインドだったことも反映して、ロシアに対して明確に国名を挙げて非難する中身になっていないことは、ウクライナ支援を共同してやっていこうという我が国の立場からすれば物足りない内容になっていると思います。
各国がインドをはじめとしたグローバルサウスの国々に対して取り込みの努力をしている中で、中国やロシアがいない中で我々の立場をある程度関係国にもしっかりと伝えることができたのではないかと思います。特にいわゆる処理水の問題については、G20の中でもかなり理解が広まってきたと思います。国名は挙げていませんでしたが、中国が一国だけ特異な対応してることについて、まさにその特異さが際立つ結果になったと思います。国際的な、ある種の包囲網も形成されつつあると思います。引き続き政府としては、科学的根拠に基づいて適正なプロセスで処理していることについて内外にしっかりと説明を続けると同時に、放出後もモニタリング結果など透明性を高めて説明することを強く求めていきます。
国内の一部の政党や政治家が中国と同じようにこれを汚染水と呼んだり、魚が汚染されていると主張するなど風評被害に加担していることは、国益にも反するので慎むことを求めます。また同じ党内でも、そういったことが放置されていて、それが党の方針と違うということであれば、しっかりガバナンスを効かせて少なくとも内外の風評被害に加担することがないように、また他国の情報戦に乗らないようにしっかりと党内の議員や必要な関係者への説明の努力を是非してもらいたいです。これは国を挙げての取り組みですので、与野党を超えた取り組みが必要だと思います。汚染水といったような言い方は国内から出ないようぜひ心がけていただきたいです。